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森高千里さんの歌にあるこの歌詞


「私がオバさんになっても、ドライブしてくれる?

オープンカーの屋根外して、カッコよく走ってよー♪」


結婚するなら、これをしてくれる男性がイイ!


と心のどこかでずっと思っていたのでした。


でもある時、知人の東大教授との飲みで

「女性は若くて可愛いに越したことはない。

だって良質な遺伝子を残したいから」

と言われた時は笑ってしまって

"そうか!若い子と結婚したいという男性には

自分の遺伝子について考えてる人もいるんだ!"

と新たな発見に驚いたものです。


そんなこと考えもしてなかったわ(笑)


でも若い頃は、オバさんという言葉を

ネガティブに捉えていたし

言われたくなかった。


じゃあさ、オバさんって、幾つからなんだ?


これは正直、悩んだ。


個人的には

子供たちとお話しする時に

「おねえさんのなまえはね〜」と言うじゃない?


その時に気付かされるのよ!


で、40歳の時くらいにジワジワと

「オバちゃんはね」

と言い始めた。


肌に馴染んで来たのは45歳

その境地に辿り着くと

ネットで「オバさんなんだから」と書かれると

その通りさ! オバちゃん楽しいぞ!

とニタニタしてくるし。


そーだ、私はずっとオバちゃんリスペ〜クツ!

してたんだ。


おばさんが好きだった。


小森のオバチャマを見て、

あんなふうに

映画インタビューで嫌味なく愛を表現したい

と思って

水森亜土ちゃんをテレビで見て

あんなふうにいくつになっても

好きなファッションで可愛いおばちゃんがイイ!

と思ったんだった。


映画評論の世界に入ってよく言われた

「評論とかコメンテーターの仕事は

男の方が説得力あるように見えるし

歳を取ってる方がもっと説得力あるから

女の人は、特に年取ったほうが嫌味にならずに

同性からも認められて

説得力も貫禄も出ていいよ」

と。


そーなんだ、と納得していた私ってバカ!


そんな思い込みを刷り込まれて生きてきた

この感覚がもはや、世の中の勝手な決め付けに

見事、ハマってしまってた訳で。


才能に

歳もジェンダーも関係無い。


私が若い頃は、映画の解説や

映画の評論は

男性の方がテレビ受けが良いし

映画は視聴率取れないから、とよく言われ

テレビに呼ばれなくなる度に

その言葉が嘘かホントか悩みながら

どーしたら認めて貰えるんだ?


映画の歴史を学んだり

俳優のことを調べ上げたりして

私のせいで、地上波で映画コーナーが

無くなってしまったんじゃなかろうかと

悩みが落ち込んだこともありました。


自分の実力不足かはもう分からないけれど

「男性の方が説得力ある」

という固定概念は消えますように。


世の中はまだまだ偏見に満ちているけれど

先入観を少しづつ

フラットな脳の人が当たり前になる世界を願い。


個人的に、ひとつ言えるのは

年齢に囚われずに生き生きと話す大人の女性に

惹かれていたということ。


ここ、大事です、ハイ。


そう生きたい。


説得力とか尊敬とか、そりゃあ憧れますが

それよりも、心が解放された人間になりたい。


きっと小森のオバチャマとか

亜土ちゃんを見て

好きなことをいつまでも続け

周りからの見え方を気にせず

(勝手な推測ですみませんが)

楽しんで嬉しそうに生きている姿から

この人達を見ていたい

この人たちの言葉を聞きたい

と思ったんじゃなかろうか。


アラフィフという言葉が当てはまるようになり

おばさんと呼ばれるのも

「あなたもおじさん♪」

と呼ぶことも楽しくなって

若い頃より、人生が面白くなってきたこと

親になって

自分の娘たち世代の未来がもっと

生きやすくなる為に

何か役に立てたらなぁ

と考えるようになった

誕生日であります。


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