_var_mobile_Media_DCIM_145APPLE_IMG_5018.HEIC
この先輩お二方には

私が仕事を始めた25年前から

お世話になっておりますが。


一年前、記者会見の時の背負っていることへの

責任が全身に感じられた時から

お二人それぞれ他の映画の舞台挨拶裏でも

この映画の話をしたりして

ついに「Fukushima50」ワールドプレミア。


どんな温度のステージにするか悩んでいると

一緒に話し合って下さる二人三脚さに

毎回、ありがたいです、と感じながら

私も、しっかりしなきゃ

と身を引き締められるのであります。


舞台挨拶を終え

ヘロヘロになった私の姿に笑いながら

私にお礼まで言ってくれ

私が真ん中で写真撮られるのを嫌がることを

知っていてわざと

「よーし、さとりちゃんを真ん中にして写真だ!」

と笑いながら挟み込んだ先輩お二方。


そんな佐藤浩市さんと渡辺謙さんの

リラックスした

「東映チャンネル×シネマクエスト」の

俳優として考えまで聞いた

インタビューをして思ったこと。


「Fukushima50」を作る意味やら

出演する意味やら

関わらせてもらう意味やら

3.11のあの時のことや

あの出来事後、初めて仙台でやった

最初の舞台挨拶「GANTZ2」でのことや

それからしばらく、舞台挨拶前に必ず

MCでお悔やみを言って

舞台挨拶スタートしていたこととか

走馬灯のように思い出したんですよ。


私は映画のステージで特に

社会と繋がっている感覚を覚えるのだけど

こうやって残すべき出来事を映画として

語り継ぐというのはやるべきことで

それはコメディだってラブストーリーだって

作る意味はあるのだけれど

社会についてしっかり考える映画は

特に語っていきたいと

この歳でやっと気付いたことなんです。


誰かがくっついた、離れたとか

誰かの結婚の揉め事よりも

語り合わなきゃいけないことが

世の中には溢れている。


映画を通して社会について考える

お手伝いくらいしか出来ないけれど

であれば

自分はもっと真摯に向き合って

社会を見ないといけないし。


仙台に震災後、

「GANTZ2」のシークレット舞台挨拶をしに

佐藤信介監督と

二宮和也さんと吉高由里子ちゃんと

松山ケンイチさんとスタッフと足を踏み入れた

日のことも忘れない。


あの時の現地の方々の涙と笑顔と

私たちに向けられた

「ありがとう」という言葉の意味も

絶対に忘れない。