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人の心、自分の心と、どうやって向き合うか?


だから、もうね、この対談を楽しみにしていたんですよ!


映画からの導入で、原作を読み

改めて平山秀幸監督が原作に惚れ込んだ理由と

映画として描きたいと思った理由と

映画にして、多くの人に伝えたいと思った理由が

見えたんですよ。


現役精神科医の帚木蓬生さんが書かれた原作には

生きづらさを抱える人々の思いや気持ちが

手に取れるように綴られていて

人に伝えづらい彼らの感情が見えてくると

実は自分や周囲にもいたりする人たちで

人を理解することの大切さに気付かされました。


そして今日の映画「閉鎖病棟」座談会

平山秀幸監督と、帚木蓬生先生、元厚生労働事務次官で

生きづらさを抱える若い女性たちに寄り添う

「若草プロジェクト」代表、村木厚子さんという

ディープな方々により、たっぷりの45分。


私が心理カウンセリングの免状も持っていることから

聞き役として呼んでもらえて

今回は自分にとっても更に意味のある仕事でした。


村木さんが言う

「生きづらい人は、家族にも言えず

自分の居場所を失っているから

自分たちが、寄り添える存在になれるよう

ラインで話しを聞いたり、シェルターを作っている

家族ではない血の繋がりではない、人同士の繋がりが大切」

ということ。


帚木先生がいう

「人に親切であれ、反論したりせず、話しを聞くこと、そしてもし、生きづらいならば

生きづらい自分、うまく生きられない自分を受け止め

変えられない自分を受け入れ

変えられそうだと思うことには

ちょっとの勇気を、を胸に刻むこと」

なんてステキな言葉なんだろうと思いました。


平山監督が映画製作で精神科病院に取材に行き知った

「相手に対して大丈夫、と簡単に言ってはいけない、ちょっとでも、気にかけること」


私もカウンセリングで学んだことで

すごく覚えていることでした。


人に親切であれ。


相手を否定しない。


その人、その人によって、出来ること出来ないことがあるのだから

こちらが勝手にジャッジして

軽はずみに「大丈夫」と言ってしまうことで

時にプレッシャーを与えてしまう。


ということなんですよね。


ツイッターは、時々

顔を合わせていない人への反論や

マウンティング、見知らぬ相手への攻撃という

つぶやきも多くて

それを目にすると

「認めて欲しい」人が溢れているんだ、と気付きます。


どこかで存在価値を認めて欲しい。


だけどそれが、人の心を深く深く傷付けることに

どれだけの人が気付いているんでしょうか?


人の心を言葉というメスで刺していいなんて

わけがない!


相手を非難したり、相手の言葉の揚げ足を取ったりしないで

相手の考えも受け入れ

人それぞれだと思い

自分がステキだと思う人を褒めることが出来たらいいのに。


きっと、褒められることが少ないから

反論や相手に絡むことで

自己肯定し、自己顕示欲を満たしているのかもしれない。


相手を褒めることが出来たらステキ。


相手を認める、受け止める人が溢れたら

優しい世界になる。


生きづらい社会を変えるには

ひとりひとりが、家族はもちろん、他人にも親切であれ。


生きづらさを変えるには、そもそも一人一人の思いやりや

人の心に良い意味で興味を持つことが大切なんじゃなかろうか。


他人に無関心で、攻撃することに慣れた

社会も、変えていかなきゃならない。


それを今日の座談会で受け取った伊藤です。