_var_mobile_Media_DCIM_134APPLE_IMG_4747.HEIC

私はこの映画がとても好きだった。


細田守監督の最新作

「未来のミライ」


まだ余韻に浸りたくて

細田作品

「時をかける少女」

を昨夜見直して

lYN3ggA6ub.jpg

きっと今夜は

「サマーウォーズ」

を見直す。

USMpwBMF8r.jpg

今週中に

「おおかみこどもの雨と雪」

JQlgaLR6Rb.jpg

「バケモノの子」

を見直すと思う。

tiIz30Hapt.jpg

そんなわけで

この映画は

細田守監督自身の自分史的作品。


だから全部見直したくなった。


でもね

何故にこんなに細田守監督作品に

共感してしまうのか?


そりゃあ、育った世代がややお兄ちゃんとはいえ

近いからというのと

趣向が似ているというのは

かなり影響していると思うのですよ。


細田守監督同様、私も「銀河鉄道999」が

アニメでいちばん愛している。


鉄郎と一緒に少女から大人になろうと

思ったし

同じくルパン三世で一番好きな映画

「カリオストロの城」で

今まで好きだった次元ではなく

ルパンに浮気したくらい

あの男前ぶりに完全に胸を撃ち抜かれた。


角川映画のアニメも好きだった。


「幻魔大戦」「少年ケニヤ」

qhBewGCcPx.jpg

この「少年ケニヤ」の監督は

原田知世主演「時をかける少女」の

大林宣彦監督であり

「少年ケニヤ」制作時に

アニメーターを一般公募し

高校生だった細田守監督は

当時、合格していたものの

作品に参加しなかったという縁ある映画。


7xGvxX3AT6.jpg

「幻魔大戦」という傑作は

「少年ケニヤ」より前に角川アニメーション映画

第一弾として制作された

りんたろう監督作品であり

「AKIRA」など、今や世界的に知られる

日本のアニメーション、漫画家である

大友克洋監督が始めて

アニメーション制作に参加した作品。


どちらも劇場へ見に行き

レコードを買ったくらい魅せられた。


ファンタジーであり

どこかメランコリックな物語。


これらの作品の共通点がそれ!


細田守監督の少年時代である

1970年後半から1980年代の日本のアニメは

今のように勢いがあり

世界に名を残す名作が沢山生まれていた。


今、活躍するアニメーション監督の多くが

大人になる前に通過したであろう

日本のアニメーション映画

ゴールデン期。


ここで現体験した日本アニメーションの

自由さと美しさ、遊び心が

今のアニメーターたちに影響を与え

現実の世界からファンタジーの世界へと

物語を自由に飛ばす発想を与えているんだ!

間違いない!と思うのですよー。


しかも細田守監督の作品は

ファンタジーであり、どこかメランコリック。


だから大人にはより深く心に響く。


映画を楽しみたいと思う心の中には

今の自分と向き合いたい

今の世界から逃げ出したい

なんて

正反対の心が存在していて

この新作

「未来のミライ」なんて

細田守監督が

パパになり

「おおかみこどもの雨と雪」という

生命の神秘を生み出し

長男誕生で

「バケモノの子」という父親になる様が生まれ

二人目が生まれ

「未来のミライ」という子育てから知る

子供の気持ちから

過去を覗くルーツの物語と

未来へジャンプして大切なものを知る物語を

生み出しておりました。


親にしかわからない映画なんかじゃない。


子供だった人、親になった人、大人になった人

そんな自分史みたいな冒険ファンタジーで

絵の美しさ、脚本の斬新さに唸りながら

私は優しくなんなきゃならんぞ!


と涙を流しながら心優しくなれたのだった。


映画は自分の心の鏡である。


そんな人間の成長過程を綴る作品を

細田守監督は作り続けているから

私の心を離さないんだな。