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私の知人にね

児童養護施設から子供を預かり

里親になった方がいて

彼女が里親になれるまでの

手続きの大変さや苦労を

フェイスブックで2年間

見続けているんです。


ああ、日本ってこんなに養子を迎えるのが大変で

里親になることも

手続きやらなんやらで

住んでいるところにより違うのか

遅れているんだな、と驚かされてばかり。


そうやって映画を見ていると

世界各地で

養護施設を舞台にした映画はとても多かった。


最近だと

今、恵比寿ガーデンシネマで公開している

「ぼくの名前はズッキーニ」


ストップモーションアニメのクオリティは

さることながら

脚本が凄まじく素晴らしい!


お母さんを失った少年が

児童養護施設に入り

そこで

様々な境遇の子供たちと知り合い

成長していく中で

血の繋がりではない愛を知るという物語。


シュールな顔付きのキャラクター達だから

男の子特有の思春期の好奇心も

可愛らしく思え

ちょっとしたイジワルも

重々しく見えず

悲しいけれど、可愛く、希望を見出せる作品。


私は、この映画でも血の繋がりではない

親という存在を見た。

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「ぼくの名前はズッキーニ」と

同じ劇場で去年公開されたのが

デンマークはコペンハーゲンの

児童養護施設で起こった

実話を映画化した

「きっと、いい日が待っている」


この映画を見た時の

悲しみと苦しみと切なさは

今でも忘れないし

多くの人に知って欲しいと思った。


つい先日も

これから公開される日本映画

「バケツと僕!」の試写会へ行って

児童養護施設が舞台になっていたな。


アカデミー賞ノミネートにもなった

心震え、涙が止まらなかった実話の映画化

「LION 25年目のただいま」にも

幼い頃、迷子になり

遠い国で養子となった主人公のモデルとなった

サルーさんが来日し、お会いした時も

養子縁組への支援を伝えていたっけ。

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そう思っていたら

こないだの

「チェリーボーイズ」初日舞台挨拶で

原作者の古泉智浩先生から

新刊を頂いたのですよ。

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私は驚くほどラッキーで

43歳で

突然、ポンと赤ちゃんを自然妊娠で授かり

安産でスポンと産んで

子育て今年で三年目を迎えるから

不妊治療も友人たちから聞いていただけで

里親研修についても

知人の話と文章でチラチラと

ライトに知ってるくらいだった。


それで

本を貰ったのだから

これは読まねばとページを開いて

あっという間の1日。


先生は0歳の赤ちゃんの里親になれて

ラッキーだったと綴られていた。


私の知人は15歳?の子の里親。


養護施設には

親を亡くした子

ある事情で親が育てられなくなった子

虐待を受けた子

事情は様々だそう。


それから

心理カウンセラー研修の際

アメリカの児童養護施設を訪問した日のことを

思い出した。


そこは

アニマルセラピーや

絵画療法を子供たちに行なっているそうで

親から性的な虐待を受けていた女の子は

馬には乗せてはいけないと聞き

胸が締め付けられた。


その小さな女の子が

描く女の子の絵も

真っ赤な口紅をして

胸元が開いたドレスのお姫様で

どこかセクシャルだった。


そして

親と離れ離れの子供たちは

距離感が驚くほど近く

英語でどんどん話しかけてきて

手や肩や髪の毛を触って来たり

ずっとくっ付いて離れない感じがした。


愛が必要なんだ、と当時、肌で感じ取った。


 映画の中に織り込まれた

メッセージ。


養子、里親は、まだまだ敷居は高いし

子供が欲しい人にとっても

なかなか決断するには簡単ではない。


だからせめて

未来を担う子供を大切に。


誰の子でも、皆で暖かく育ててる気持ちで

街を歩き、生活して欲しいと。


この本で、大切なことを思い出した。