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この映画を紹介するにあたり

どんな見出しを付けようか悩んで

出したのが、これだけど

的確とは言えないな、って思ってます。


けれど

ここ数年、やたらと出逢うテーマが

セクシャル・マイノリティをテーマにした

愛の映画で

それらの映画に関わったり、どぶんと深くハマってしまう映画が

大きな愛の物語でありました。


トランスジェンダーの方と彼女を支えた妻の実話をベースにした「リリーのすべて」


レズビアンのカップルが法と戦い尊厳の自由を手にする実話をベースにした「ハンズ・オブ・ラブ」


そして

レインボー映画祭で観た

トランスジェンダーの彼女が本来の自分を取り戻していくドキュメンタリー「ハイヒール革命!」

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その時に偶然、会場で会った

映画会社のプロデューサーさんが

「この方とこのお母さんの新聞の記事を読んだ荻上直子監督が脚本をオリジナルで書いて映画を作ったのよ、観て欲しいわ」

と、私に熱く語ってから

ずっと気になっていた映画

それが

「彼らが本気で編むときは、」


私にはゲイの友達もいれば、バイの知り合いもいて

それこそ

昔、大の仲良しだったDJのお友達は、ゲイで、エイズで亡くなってしまった。


男とか女とかどうでもよくて

人として気持ちが良い相手なら仲良くなっていいと思っていた。


今だってそう。


職業も性別も年齢も関係なく

しっかり自分の考えを持って生きていれば、一人前だと思うし

私の娘も一歳半ながら驚くほどしっかりしているのは

私がしっかりしていないからだろうし。


話しはそれてしまったけれど

映画の中で

戸籍は男性だけど、心は女性として生まれたリンコさんは

自分の力で身体を戻し、そんな彼女に恋をしたパートナーのマキオが

一目惚れした時のことを

小さな姪っ子のトモに言うセリフがある。


「あんなに丁寧に母の身体を拭く姿が美しくて、リンコさんのような心に触れたら、全てがどうでもよくなる」


みたいな(ウル覚えなので正確なセリフではありませんっ)


マキオにとって彼女は

正真正銘、聖母マリアのような人で

それは

のちのち

トモにも同じ感情を抱かせる。


「誰がなんと言おうとスペシャルな人」


たったそれだけの単純なことなのに

世間はそうは納得せず

「普通じゃない」と口にする。


その人が幸せならそれでいいのに。


この映画は

マイノリティの話だけではなく

母性についても描かれていた。


私には

そこが刺さった。


「母である前に女なのよ!」


そんなことをトモの母であり、恋愛体質なシングルマザーは叫ぶのだけど

わからないでもなく

母であり、女であっていいのだけど

子を守ることが親である証で、血の繋がりなんか関係ないのだとも

映画は訴えてくる。


子育てに定義なんてない。


子育て新米ママの私は

願わくば、子供と仲良く生きていけたらそれで充分だと思うし

リンコの母の言う通り

子供を傷つける者は誰だろうと許さないし、子供の意思を尊重してあげたい

親はどんなことがあろうとも子供の味方

と誓っている。


子供が破天荒そうな人生を好んだら、それを楽しんであげて、見守ってあげる人になりたい。


そんなところまで

考えさせてくれる映画って、なかなかスゴイ。


本気で愛する、

ってそういうことなんじゃないかな。