新宿御苑へ行こう。
そんな約束をしていて
あぁ、「言の葉の庭」の場所だったと言われて思い出したんです。
「君の名は。」
この歴史的ヒットは
映画史に残ることでしょう。
たしかにジブリ以外での、米アカデミー賞も夢ではない。
ずっと新海誠監督の作品を追い続け
東宝で映画配給となった最初の作品
「言の葉の庭」
靴職人への夢を抱く15歳の少年が
ひとまわり年の離れた陰を持つ年上の女性と出会ったのが
新宿御苑の日本庭園
「君の名は。」
よりももっとずっと現実的で
雨の日の日本庭園で2人を出会わせ、雨の日の同じ場所で2人を再会させ
雨が静かにゆっくりと2人の距離を縮めさせていく。
やがて年上の女性に憧れる年頃の高校生は
靴のスケッチをその場所でしていて
27歳の彼女は山のようなチョコレートをカバンの中にしまっている。
私は
「ほしのこえ」や「秒速5センチメートル」がとても好きで
それは
あの静かな時間の流れの中で
彼らを取り巻く世界の音や景色がリリカルで
切なさの中に潜む必死さがとてつもなく好きだから。
新海誠監督の描き出す
葉の揺れや
雨粒が
絵なのに、写真のようで
しかもその風景が絵になる美しさだから惹かれるんだと
ふと今日の新宿御苑で気付きました。
絵の力さえあれば
余計な言葉なんていらない。
ふふふ
お喋りな私からこんな言葉が出ようとは(笑)
しばし
時が止まったひと時でありました。
是非。