世の中には
面倒くさいことを頼まれてしまうタイプがいる。
このタイプには2種類いる気が。。。
何かと困ったことを頼まれ、仕方なくひと肌脱ごうと頷いて、面倒くさいことに巻き込まれてしまう兄貴姉貴タイプ。
あまり目立たないように生きながら、面倒なことを押し付けられて断れず、気付けば何処までも流される系タイプ。
そんな人たちが共感してしまうかもしれない
それでいて、作品自体がとてもとてもグレートな映画があるのでここでご紹介しますね。
勝手に、、、兄貴姉貴タイプにオススメな巻き込まれ型映画はこれ(笑)
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![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230619/17/satori-ito/5d/f0/j/o0444066015301300529.jpg?caw=800)
ドンパチ、銃撃戦!
心理戦あり!
演技派なクセモノ俳優が共演!
ついでに現実問題な衝撃映像!
アカデミー賞も、撮影賞、作曲賞、音響編集賞ノミネートという実績。
「ボーダーライン」
麻薬カルテルがテーマな映画なのだけど
メキシコを舞台に
麻薬王とその手下のギャングたちの麻薬ルート断絶の為に組まれた特別組織に、入ることになった
FBI女性捜査官ケイトが主人公。
詳しく説明されることなく、作戦内容も聞かされずに現場へ連れて行かれ、ギャングとの撃ち合い、時には警察官まで麻薬に絡んでいて、警官同士の殺し合い、と、命懸け過ぎる計画に巻き込まれていく。
「プラダを着た悪魔」や「イントゥ・ザ・ウッズ」のエミリー・ブラントが主演。
で、個人的には
彼女の両脇にいる俳優2人がお気に入り。
チェ・ゲバラも演じた経験を持つプエルトリコから来た名優ベニチオ・デル・トロ。
無口でサングラスをかけた謎めき過ぎのケイトがコンビを組むことになる捜査官。
もうひとりは
「ノーカントリー」など、クセのある映画がお似合いのジョシュ・ブローリン。
ケイトを麻薬戦争の秘密捜査に巻き込む裸足の管理職ビーサンおじさん。
ケイトは
離婚して、仕事に今は燃える熱血女子捜査官なのだけど
ジョシュ・ブローリンに、戦闘能力と仕事ぶりを認められ、無理矢理、極秘ミッションのチームに入れられる。
でも正義感の強さと知りたがりな性格から、上司に噛みつき、この2人に噛みつき、捜査の足を引っ張り気味。
そして、この貧乏クジを引いたお陰で、とんでもない事実を知ってしまうことに。
殺し合いの中に見た根深過ぎる人間の闇。
彼女の正義感と責任感の強さを見抜いて、この面倒くさいミッションに抜擢したのだろうとわかるキャラクターの行動分析は、さすがの脚本と演出!
責任感の強い人は、途中退場出来ない性質ということか f^_^;)
もう一本は、、、ついつい流され系の人に堕ちても希望が見出せる不思議な爽快感を持つ映画。
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彼氏居ないからネットで見つけた。
仕事うまくいかなくなったタイミングで結婚しちゃえ。
だけど、彼より全然、知り合い居ないからネットで披露宴の列席者を数合わせで用意。
で、ネットで何でも屋と知り合い、色々、助けてもらえると頼ったら、、、。
世の中、そんな上手いこといかない。
騙され、失い、堕ちて、堕ちて、気付いたら何にもない私。
岩井俊二監督の脚本は、今まで中々ありそうでない題材なのが面白い!
あまり自分の意思を強く持っていなく、人に言われ動き、流され流され系のヒロイン。
黒木華ちゃんしか演じられないと確信してしまうほどの適役!
黒木華ちゃんは、幸薄い系が似合い過ぎる女優さん。
「小さいおうち」なんかもお似合い役で、更に先生が似合う女優。
「幕が上がる」「母と暮らせば」も先生役。
今回の役は、生徒に馬鹿にされがちな声の小さな派遣教員の七海。
面倒くさそうなことも頼まれてしまう気弱そうな性格。
イヤと断れない、というか言うタイミングを失うタチなのか?
そんなヒロインの良いところは、人を信じ続け、どこにでも順応するサバイバル能力の高さ。
だから、全て失った先に、幸せをちゃんと見つけられる「小さな幸せでも拾えるタイプ」
「ボーダーライン」のケイトとは、どちらかというと戦場へ救いに来た兵士と戦火の中、ぼっちになった村娘的な出会いでしか想像出来ない(笑)
けれど
2人とも生命力は意外や強い。
自分で切り開いて、自分なりの幸せをしっかり掴むか。
誰かに切り開かれながらも、そこで幸せをちゃんと育むか。
やり方、それぞれあるようで(*^^*)