ラストは観客にゆだねる。


公開中の映画だと

カンヌでパルムドール取った

「ディーパンの闘い」

なんかもまさにそれ。


あえて、全て語り過ぎない。


そこから先は考える楽しみを観客に与える。


これから公開の

「女が眠る時」




ニコール・キッドマン久々のオーストラリア映画

「虹蛇と眠る女」

も、それ。


私は、そのミステリアスさが映画のまたひとつの

楽しみと思っているたちなので

見終わった後に語らう楽しみを、監督、ありがとう。


と感謝してるのです。


アカデミー主演女優賞にノミネートされている

シャーロット・ランプリング主演

「さざなみ」

の終わりかたは

もう最高!


エンドロールでニタニタしてしまいまして。



結婚45年目のパーティー直前

ある手紙をきっかけに

夫が妻に、昔の彼女との思い出話を

ポツリポツリ、毎夜毎夜語り始めるのですよ。


最初は

寛大でいなきゃと思う妻も

次第に興味と詮索にとらわれ

やがて。


95分の夫婦の会話と行動のみの映画は

まるでミステリーというかサスペンスというか

家政婦は見た。

的な立場に観客を追いやり

間違いなくきっと

男性は夫サイドの考えで

女性は妻サイドの考えで

ラストを自分なりに作りあげる。


ランプリング演じる妻の物言わぬ目付きで

手に取るように感情が分かるのは

女だからなのか?


これは

見るひとによって見解が違うと思われますが。


興味は

この大女優は

ラスト、どんな夫婦の展開を考えて

演じたのか?


女と男は

やはりわかり合えない生き物なんでしょうか。


それこそ謎に包まれている興味をそそられるテーマ。