![FullSizeRender.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20160126/20/satori-ito/92/e8/j/t02200293_0480064013550787175.jpg?caw=800)
この時期ともなると
アカデミー賞ノミネート映画の試写へいく日々。
しかも
ノミネート作は誰もが観ないと!と人気なので
早くから試写室前に並んで席取り合戦です。
タランティーノの
「ヘイトフル・エイト」なんて上映一時間前から
並んで席確保の安心が。
2時間50分だってタランティーノなら見るわよ!
しかも美術は
三谷幸喜監督やら手掛ける世界を股にかける
我らが種田陽平さんよ!
大雪の山小屋での密室殺し合い頭脳戦の
山小屋の内装のお洒落さよ!
世界的作曲家エンニオ・モリコーネが作り上げた
悪党たちのテーマのインパクトたるや!
サミュエル・L・ジャクソンって
悪巧みが似合う名優だな、とつくづく。
で
今、公開中の映画で
アカデミー賞外国語映画賞大本命が
「サウルの息子」
![IMG_5414.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20160126/20/satori-ito/45/21/j/t02200282_0750096213550786867.jpg?caw=800)
カンヌ国際映画祭でグランプリをとり
こないだのゴールデン・グローブ賞で
外国語映画賞を受賞したハンガリー映画。
アウシュビッツが舞台。
同胞のユダヤ人の死体処理を行うゾンダーコマンド
に選ばれ働くサウルが息子らしき少年をガス室で発見。
なんとか手厚く埋葬してあげたいと収容所内で
ラビを探し始め、その為に生きようとする物語。
ゾンダーコマンドになってもいつか殺される。
というより
ゾンダーコマンドの存在を初めて知った。
映画は残忍なシーンは、なんとなく後ろで行われて
あくまでもサウルにフォーカスされている。
サウルは無表情なのだけど
何故か彼の哀しみや狂気を越えると無になるのかな?
とさえ勝手に想像させる説得力があるのですよ。
恐ろしい事実。
知らない者への恐怖心が生んだユダヤ人虐殺。
人を部品と言うナチス。
人には感情という素晴らしい心がある。
今、見て良かったと心から思ったんですよ。
今は
ネットによる武器で自分が持ち合わせていない感情を
持つ人たちを打ちのめすことが
誰でも出来てしまうから。
自分がそうならないように。