とっても遅れましたが

先週金曜日は

2・14 バレンタインロードショーの

榮倉奈々ちゃん&豊川悦司さん共演

大人のラブロマンス

「娚の一生」廣木隆一監督と試写会トークショー。


小学館・月刊フラワーズで連載していた西炯子先生の原作は

突然、ギャグっぽくなるところも魅力のマンガで

それを映像で表現してしまうとそれこそギャグになってしまう

という廣木監督の考えのもと

あくまで大人の色香を前編に鏤めながら

名セリフを抽出し、その人となりがにじみ出る部屋の

色合いなどを美術さんにオーダーして

こだわりを部屋を作り上げたそうな。


だからあんなにトヨエツ演じる52才まで独身だった

男の部屋は殺風景で、この男が結婚に囚われず

生きて来たというのが想像出来るんですよね。


そのシーンの意味を表現するのに色にこだわる監督って

フランスを始めとする海外の監督は当たり前なのだけど

日本の監督には多くなく。


だから廣木監督と次の日の土曜日に初日舞台挨拶で

ずっと回った

「さよなら歌舞伎町」

も染谷将太くんと前田敦子ちゃん演じる

倦怠期のカップルが同棲する部屋の中にも目が行く。


部屋の中は、歌手デビューを夢見るあっちゃん演じる

ヒロインのギターなどが並び

染谷くん演じる主人公のものがあまりないのは

彼が彼女の尻に敷かれている的な

肩身の狭い生活を送っていることを意味しているわけ。



主人公の青年が彼女に秘密で仕事をしているのは

ラブホテルの雇われ店長。


夢は一流ホテルに務めることだったのだから

それこそメジャーデビューを夢見続け

曲作りや、レコード会社のプロデューサーと

話がつき始めている彼女には言えない。


細部の美術を見ているだけでも

登場人物の性格や立場が見えて来るのが

廣木マジック。


とにかく登場人物ひとりひとりへのこだわりが

尋常じゃない!


だから、染谷くんもあっちゃんも

「廣木監督と仕事がしたい!!!」で2週間しか

撮影期間が無い映画にも出たわけです。





そして今日。


親しくしている呉美保監督さんと

映画「そこのみにて光輝く」

多くの映画賞受賞祝い&妊娠祝いを

映画コラムを連載してる六本木のレストラン

「CROSS TOKYO」

のオーナー井上さんがしてくれるというので

2人でご馳走になって来ました。







妊婦への食をテーマに

シェフがこだわって用意してくれた

お任せコースは目にも舌にも幸せを与えてくれました!


美保監督さんの新作も初夏公開。


「そこのみにて光輝く」は

彼女の代表作に間違いなくなった作品。


私の中では

「金髪の草原」「ジョゼと虎と魚たち」で

注目された池脇千鶴嬢の女優としての底力を再認識。


そして

今や映画やドラマに引っ張りだこな菅田将暉くんの

脇でしっかり主演を輝かせつつ、存在感もしっかり残す

器用なまでの演技力が特に惹き付けられ。


「こんなに賞を頂けて、いいのかな」


と美保監督さんは口にしていたけれど

いやいや

メジャー映画だけじゃなく

しっかりミニシアター系の映画をチェックしていたら

この結果は、当然と言う人が多いと

うん、思うもの。


新作

「きみはいい子」

楽しみ。


司会、したいな。


産後復帰一作目として!



では明日は

ジョニデの来日


「チャーリー・モルデカイ」

会見&レッドカーペット司会で。