毎年12・28に開催される日刊スポーツ映画大賞

石原裕次郎賞授賞式。


審査員を務めて3年目。


今年もよくお仕事する皆さんと会場で

おめでとうのご挨拶や年の瀬のご挨拶をして

一年の締めくくりとなりました。




会場入り口には

映画の司会時によく会う取材陣の皆さんも居て。


今年の受賞式は、日刊スポーツのWEBサイトで

動画でも観られます。


http://www.nikkansports.com/entertainment/award/ns-cinema/top-ns-cinema.html


受賞結果は下記。


作品賞 「永遠の0」

監督賞  山崎貴監督
     「永遠の0」「STAND BY ME ドラえもん」

主演男優賞 岡田准一さん
      「永遠の0」「蜩の記」

主演女優賞 宮沢りえさん
      「紙の月」

助演男優賞 池松壮亮さん
      「海を感じる時」「紙の月」「ぼくたちの家族」

助演女優賞 広末涼子さん
      「想いのこし」「柘榴坂の仇討」

新人賞 能年玲奈さん
    「ホットロード」

外国語映画賞 「アナと雪の女王」

石原裕次郎賞 「るろうに剣心」

石原裕次郎新人賞 東出昌大さん
         「寄生獣」「クローズ EXPLODE」

石原裕次郎特別功労賞 福本清三さん
           「太秦ライムライト」




いつもは映画の司会として会う俳優陣や監督や

映画関係者の皆さんとこの会場で会うのも

なんだか照れくさくて。


山崎監督の受賞に「寄生獣」も入れたかったし

岡田くんは、報知に続き日刊でも主演男優賞で

お祝いを言うと照れくさそうに謙遜気味に笑い

「山崎監督のお陰ですから」と。


池松くんや東出くんも謙遜しながら

「いやいや、これからも頑張ります」

「これからもよろしくお願いします」と言い。





石原裕次郎賞に輝いた「るろうに剣心」の大友啓史監督が

ステージで口にした言葉は印象深く。


「「るろうに剣心」シリーズは思入れが深い作品。

 東日本大震災の被災地である岩手が出身地で

 シリーズ1を制作時は、まさに映画は無理かもと思った。

 だからこそ「生きる」ことについて深く考えたこの映画が

 評価され、これからも映画を作って行こうと思う」

 (明確ではないですがこんな感じのコメントです)


誰もがステージで受賞の喜びを語る時

これまでの自分と仕事への向き合い方

そして

これからの自分と仕事(映画)への向き合い方を

口にするんです。


山崎貴監督の言葉もしっかりとした意思があって

忘れられない。


「僕は技術ばかり見られていたけれど

 こうやって(監督)賞をもらえ

 評価してもらえたんだと思うと

 自分はエンタテインメントを撮り続ける

 商業監督としてやって来て良かったと思いました」

(こんな感じのコメント)





誰もが誰かの役に立つことで

生き甲斐をきっと見つけて、その喜びを胸に

自分のあり方を見いだして行くんだと思う。


東出くんが挨拶でつけたした結婚へのコメント。


「いついかなる時も人に頼られる男になりたい。

 家庭の中で親しい人から頼られる男になるには

 仕事に自信をつけるべき」


頼り、頼られ、自信をつけて、また前に進む。


映画や何かへの前向きな評価も

その人の自信につながり、それが結果的に

「よし!続けて良いんだ!頑張って行こう」

 と思える原動力になるんだと思う。


今年は私事ですが

人生の大きな分岐点になり

仕事での自分の役目とは別の

もうひとつ、新しい感情が芽生えた年になりました。


来年は、もっと想像が出来ない出来事が

きっと待ち受けていて。


正直、意外と小心者みたいで悪夢を見たり。


何か不安を抱えても

未来なんて分からないけれど

明るくて愛に溢れた世界を目指して、決めて、歩けば

きっと笑顔で立っているに違いない!


そう、思うようにして歩いていかなきゃ、と(苦笑)


大好きな映画や大好きな人たちに囲まれてるから

きっと大丈夫、と勝手に納得して(苦笑)


また来年も仲良くして下さいね。


来年もきっと

アナタにとって

温かな笑顔に溢れる出来事が訪れると願い。


今年もありがとうございました。



               伊藤さとり