「花宵道中」
初日舞台挨拶、最後の川崎での舞台挨拶を終え
皆を見送り、ひとり川崎で余韻に浸っています。
吉原で生まれ育った遊女が
初めて本気で人を好きになり、初めて仕事を恥じ
初めてこの人の為なら、どんなことでもする
と一途に愛を貫こうとする物語。
遊廓ものが好きで原作も読んでいたのだけど
映像で観たときに
朝霧を演じる安達祐実さんが
あまりにもいとおしそうな顔をしたり
初めて男として意識した人の前で
恥ずかしめを受け、このうえない顔を見せた時
原作を肉感的に魅せて、映像美でも
それぞれの登場人物もしっかりエピソードで魅せて
更に魅力をあげる意味を感じました。
安達祐実さんが川崎の舞台挨拶で
「朝霧は小さい頃から遊女として育ち
それまでなんの迷いもなく
仕事があればいいと思っていたのに
愛を知り、今の仕事に迷い
今までとは違う人生に幸せを見いだす。のだけど
二歳から芸能界に居た私と似てると気付きました。
仕事だけで生きてきて、恋愛でもそうじゃないことでも
違う人生を知り、その中で
大切なものに気付いたこととか」
だからこの原作が「女による女のためのR-18文学賞」
を受賞したわけで。
やりがいのある仕事があれば幸せ、って
昔の私もきっと思っていて
でも本気で人を好きになって
仕事ではない人生を考えたり
どんな未来の自分が幸せなのか考えたり。
だけどきっと
本気で好きになった相手と出逢えたら
ハッピーエンドでなくたって
それだけでなにより一番幸せな体験なんだと。
ちょっとロマンチックな言葉を綴って
恥ずかしい私は
「花宵道中」の舞台挨拶前に、今朝
幸せな気持ちに満たされる
「福福荘の福ちゃん」司会もして
ランチタイムに人気のお店「サラベス」で
恋バナをしていました。
「福福荘~」で描かれる通り
結局は、その人の顔を満て、幸せに満たされたら
それが、自分にとっての
「幸せの場所」
なのでしょうね(^_-)