昨日の晴天が嘘のように梅雨入り。
水曜日の夜
帰り道に声をかけられ
初対面の知らない人が苦手なもので
「次にまた偶然会ったら」
と断っていたら
家の目の前に住んでいることが分かり
驚きとちょっとの怖さを感じていました。
でも考えてみると
怪しい人でもなんでもなく、丁寧に名刺までくれ
声をかけた理由まで論じてくれた人で。
出逢い方や立場、置かれた状況を
気にするほうが
もしかしたら縁を逃すかもしれない。
そう思ったのは、今夜観た舞台
「ウーマン」「マザー」「最高の離婚」
を手掛ける人気脚本家・坂元裕二さん脚本&演出
朗読劇
『カラシニコフ不倫海峡』を観たから。
満島真之介さん×倉科カナさん。
「アフリカへ地雷除去に行くわ」
そう言って出て行ったきり、帰らぬ人となった妻。
哀しみから逃れられない夫にあるメールが届く。
「あなたの奥さんは生きていて、わたしの夫と
アフリカで暮らしています」
事実を知るために二人は出逢い、
捨てられた者同士は、気付くと毎日のように
メールをやりとりする関係になっていくのだけれど。
言葉のやり取りだけで、二人の男女の性格が見え
二人が語る互いの伴侶の性格が見えてくる。
その文章力は、人間という愚かで滑稽で
いとおしい生き物の男女の性を
見事なまでに理解しきったものでした。
奔放なまでに自己を持った人に流されてしまう。
自分を必要としてくれる人が生きる自信に繋がる。
自分にとっての幸せは分かっているのに
なのに何故、動ける人と動けない人がいるのか?
直感を信じ過ぎるか?
頭で考え過ぎるか?
それこそが、人間の不思議で
ひとくくりでは説明出来ない生き物なんでしょうね。