ついついね


観た映画についての感想を書き損ねたり

司会した映画イベントについても書き損ねたり

ラジオや雑誌でもそれらは書いたり喋ってるからと

ブログは気ままになり過ぎなんです。


でも今日は

仕事の合間にこの映画について。

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『ぼくたちの家族』


5/24公開で

マスコミ向け舞台挨拶の司会をして来たんです。

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左は、この原作を映画化しませんか?と企画を監督に投げ掛けた

永井プロデューサー


中央は、『ひゃくはち』も映画化された

この映画の原作者、早見和真さん

右は、『舟を編む』が映画賞を総なめ中の

石井裕也監督。


舞台挨拶なコラムは

携帯サイト「ザ・スクリーン」の連載コラムに書くとして

ブログに、映画の感想を。


親について考えたことがある時は、家族について考える時で

誰もがきっと、今までか、いつか、考え見つめるテーマ。


これは原作者の早見さんの体験を本にして

他人事に思えない石井監督が、がむしゃらに撮った作品。


母親が脳腫瘍になり、父は取り乱し、蓋を開けると父の仕事で

母がサラ金にも手をつけてた始末。


医療費やなんやかんやで知った家族の真実。


長男はひとりで背負い込もうとし

次男は要領よく家族を見ながら兄を気遣う。


言葉にしなくても、背中や視線だけで

長男が、この先をどう乗り越えるか考えているかが匂ってくる。


次男は、腫瘍でボケてしまった母親の話し相手になりながら

言葉の端々で

昔から家族を客観的に見ていたことを匂わせる。


長男、長女って、両親が作った家族を主観的に見てしまうのかも。


次男、次女って、そんな兄や姉を幼い時から見ながら

無意識で、両親との程よい距離感を見つけ出しているのかも?


そして母は子に対して、年月が経つほど、娘のようになり

父は子に対して、年月が経っても、尊敬して欲しいから

隠し事をしてしまうのかも。


そんな家族の構図が、まるで自分事のような

いやらしいほど私的な映画で、特別に感じてしまいました。


家族。


なぜか甘えられなくて、でもワガママになってしまう

そして言えないこともあるのが家族なのかもしれない。


胸が苦しくなってね


家族について


きっと死ぬまで消化できないテーマです。