伊藤さとりオフィシャルブログ「さとりのひとりゴト あの映画のウラ・オモテ」Powered by Ameba

親が付けた名前。


昨日の『ゆるせない、逢いたい』の初日舞台挨拶。


もうすぐ19歳になる吉倉あおいちゃん、柳楽優弥くん

金井純一監督とお仕事をして

裏でケーキとシャンメリーとシャンパンでお祝いをしました。


その前の『ペコロスの母に会いに行く』初日司会でも

森崎東監督の86歳のお誕生日と

大和田健介くんの23歳の誕生日をサプライズでお祝い。



『ゆるせない、逢いたい』


映画はデートをしていた若い2人が逢えなくなって

ある時、青年が逢いたさのあまり、彼女を待ち伏せ

襲ってしまう。


それはただの犯罪なのか

それとも愛があったのか

言葉では言い表せない感情のひだを綴った作品。



ステージでは、金井監督から柳楽くんへ感謝の手紙が。


そして私は、あおいちゃんのお母さんから預かった

娘への愛情が溢れる程詰まった手紙を

ひとつひとつの言葉を大切に読んだ。


「あおちゃんへ」


これが、出だしです。


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名前は、世界に産み出て来た子に

親がこの先の人生をしっかり生きていけるように

慎重に考えて付けられ、贈られた大切な宝。



ちょっと


感謝したいことがあって。


仕事をするようになって

「名前」の大切さに気付かされるようになった。


名前を間違えられるのも悲しいけれど

名前を呼ばれないことに物悲しさを感じると知った。


いつの間にか仕事現場で打ち合わせの際に

「司会は伊藤さとりさんです」と紹介されるのが普通になって。


けれど、映画の現場で仕事をしていないスタッフの方々と

仕事をすると「MCが」とリハでも打ち合わせでも

目の前でも呼ばれると気付くようになった。


「映画業界でだけきっと特別にしてくれてる」


そうやって気付いて謙虚で居なきゃ、と思うと

その現場に仕事をオファーしてくれた方が

わざわざスタッフさん達の前で

名前を呼んで挨拶に来てくれたり

打ち合わせ中に、女優さんが名前を呼んでくれたり。


現場でカメラマンの人たちが呼びかけてくれたり。


それだけで対応がフワッと柔らかになる。


誰かに名前を呼んでもらう度

その現場の空気が良くなったり

その現場でのトラブルから救われたり。


だから「名前」が大好きになって、呼んでくれる人を好きになる。


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きっとね、忙しいと、色んなことを忘れてしまう。


自転車を置き忘れたり

本をお店に置いて帰ったり(苦笑)


だけど、人のことは忘れないように。


私も呼び続けたい。


ありがとう(^^)