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マイ・ウェイな生き方。


「雅」がデヴィ夫人、「ロックンロール」が内田裕也さん。


まさに人目も気にせず、自分を信じて

色んな壁にぶつかりながらも、戦って進んで来たお二人が

それぞれのマイ・ウェイ流な生き方を一言で表現したパネル。


写真は1967年からフランス社交界で生きていた

デヴィ夫人の私物から、当時のビッグスター

ジョニー・ホリデーとの写真。


7・20公開『最後のマイ・ウェイ』トークイベントの司会。


この映画は実在のフランス音楽シーンのトップスター

クロード・フランソワのスターになる夢へのあくなき挑戦と

愛を欲する貪欲な生き様を描きながら

フランク・シナトラの名曲「マイ・ウェイ」を実は作ったのが

クロード・フランソワだったという意外な事実を綴った

彼のまっすぐな人生の物語。


男性として見ると、個人的には

まったく愛せないクロード・フランソワ。


だけど、脳裏に焼き付いて離れないワンシーン、ワンシーンの理由。


「チビで鼻も低いけどスターになりたい!」

「だったら整形しちゃおう!」

「時代に合わない歌を作ると言われたなら

 今、流行のミュージシャンのライブを見て

 良いところを盗んじゃえ!」

「かわいい子を見つけたら、愛し合いたい、愛して欲しい。

 でも彼女が売れたら、僕から彼女は離れてしまうかと不安なんだ」


コンプレックスの固まりなのに自意識過剰。


愛情深いのに嫉妬深い。


ワガママで寂しがりや。


そんなクロード・フランソワは、恐ろしく自己中心なのだけど

感情にまっすぐに生き過ぎたから

後悔もしなかったかもしれない。


マイ・ウェイな生き方。


形は違うけれど、私は自分を信じて生きて行くことだけは

ずっと続けて歩いて来たから。


私が好きになった人を信じてまっすぐ見つめてきた。


私が選んだ道は間違いないと信じて歩いて来た。


突飛な生き方じゃなくても、それがマイ・ウェイ。


自分が選んだ人や道なら

人からの見え方や人の評価なんて関係なく

自分にとっては最高にステキな宝物。


そう、後悔しないから、この映画が忘れられないんだと思う。