$伊藤さとりオフィシャルブログ「さとりのひとりゴト あの映画のウラ・オモテ」Powered by Ameba
$伊藤さとりオフィシャルブログ「さとりのひとりゴト あの映画のウラ・オモテ」Powered by Ameba

『DOCUMENTARY OF AAKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN

少女たちは涙の後に何を見る?』


 初日舞台挨拶の2ステージ司会が終わりました。


1作目からずっとAKB48のドキュメンタリー映画司会をしてきて

これほど、スタッフがテンパリ気味で

台本も直前ですべて変わり、控え室でメンバーが抱き合い

板野友美さんと涙を流す光景を本番直前まで目にし

マイクを持ってステージに上がるなんてなかった。


$伊藤さとりオフィシャルブログ「さとりのひとりゴト あの映画のウラ・オモテ」Powered by Ameba

舞台挨拶後の打ち上げで、高橋栄樹監督が教えてくれましたが

編集に3ヶ月を要したそう。


実際、完成版は私も当日見て、板野友美さんの「卒業します」を

見て驚き、当日、台本を渡されたのだからサプライズでした。


とはいえ、すごいと思った。


高橋みなみさんは、自ら

「峯岸みなみについて最初に私の口から謝罪しますから」

と言って台本に無かった、謝罪のコメントが入りました。


そして舞台挨拶終わりのステージを降壇する際

私を見ると頭をペコリと下げたのでした。


彼女たちのプロ意識と責任感は凄まじい。


AKB48という全国的アイドルの看板を背負って立つ意識。


そしてもうひとつ感じた今日の舞台挨拶。


私は人の感情をキャッチしやすく

上映後の会場にひとりマイクを握って立った瞬間

場内の悲しみが押し寄せてきて、小さく震えながら

涙が溢れて止めるのに必死だったこと。


ファンの皆さんが、板野友美さん卒業を、映画の中で初めて知り

驚きと共に、どうしようもないくらいの悲しみを抱えて

ただただメンバーのコメントを待っていたんでしょうね。


マスコミの数は、窪塚洋介くんが事故後に

芸能界復帰した映画会見時くらいの数を超えるほど。


涙と、緊張感の入り交じった舞台挨拶後の

2回目のマスコミなしのステージは

逆に楽しくしようと心がけたメンバーの笑顔が救いでした。


注目を浴びる職業で、人に愛される職業で、時に憎まれもし

時に中傷も受け、普通に生きることが難しいスターという職業。


皆、凛としたフリをして実はとても繊細で

いろんなことを考え、言葉を選んで、そこに立って発言する。


周りの大人の意思が混じり、エンタテインメントは成り立つけれど

自分の意思でも立っている中心に立つアーティストという仕事。


そんな環境の中、意識がブレないようにしっかり立とうとする

人たちをずっと横で見てきて、私はそんな彼女彼らが

後悔しない発言が出来るよう、側で支えていこうと今日も思った。