伊藤さとりオフィシャルブログ「さとりのひとりゴト あの映画のウラ・オモテ」Powered by Ameba

突然、赤い靴を履きたくなるのは

もしかしたら「私、女です」という証なんじゃないかな。


ステージではいつも黒い服ばかりで、引き立てることを考え

だから、どこかで女であることを忘れないように

自分の女性の部分を失わない為に、それが足下なのかもしれない。


色彩心理では、情熱の色を意味するけれど

ユーミンの歌にあるルージュの伝言や、赤い靴の童話のように

「大人の女」を象徴する色でもあるから。


さて、心理カウンセリングを習得したことから

時々、気付いた人達が声がけしてくれるので多いのが

「恋愛心理を絡めた映画のオススメ」


今日、アップされるL25のモバイルで

「恋愛にオススメのお正月映画」3本をご紹介しています。


http://r25.yahoo.co.jp/oshirase/detail/?id=20110201001



ちなみに紹介した映画以外の話。



こないだ試写で見たセドリック・カーン監督作

フランス映画『よりよき人生』は

愛する人とかねてからの夢を実前したいという想いにかられ

お金の工面に困り、空回りし、がんじがらめになり

それでも諦めずに愛と夢を守ろうとする姿をカメラが執拗な程に

感情的にとらえていて、痛くて苦しくて

それでいて痛烈な愛が絡み付いていました。



新作『アルバート氏の人生』も

男の姿で生きてきたグレン・クローズ扮する老女が

第2の人生を誰とどう生きるかにやっと目を向け

長年の夢を愛する女性と生きて行きたいからと

うぶながら真っ直ぐな心で考え、だけど感情を出すのが苦手なので

恋する想いが相手に届きづらい。


恋に寂しさを感じつつ、希望も感じました。


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12/21公開の『レ・ミゼラブル』


それこそ見た舞台の映画化で、多くの人に愛される舞台で

それが映画になった時、世界のメジャー映画だから

ボイストレーニングで伸びやかな歌声を見せるスター俳優たちの

感情が詰まった歌声と、舞台では分からない

当時のフランスの世界感が画面に広がり興奮した。


これも「愛」の映画。


若いコゼットとマリウスは一目惚れしたけれど

逃亡者である父ジャン・バルジャンは逃げる為に2人を引き離す。


この物語で、悲しくも輝くのはエポニーヌ。


マリウスにずっと焦がれ、言葉の端々に恋心を載せても

学生運動に夢中でコゼットに夢中な彼には想いが届かない。


エポニーヌ演じるサマンサ・バークスは

実際の舞台でもずっと同じ役を演じる舞台女優。


やっぱり、エポニーヌと演技で長年心を通わせている

彼女の切なげな歌声は誰にも叶わないくらい「愛」に溢れ

涙があふれるのです。



感情ってしっかり伝えないと、相手に伝わらない。


映画のようにその人間をふかんで見られれば

秘めた想いを抱く人は愛おしいけれど。


感情を相手に全て出すのは難しいと、話しを聞くたびにも思う。