マスコミさん入り舞台挨拶を司会して
打ち上げの司会を終えて
次の舞台挨拶スタートまで時間があったから
こっそり抜け出して近くのスターバックス。
打ち上げは和洋折衷だったから、一通り味わったし
色んな作品や現場でお世話になっている方々ともお話出来たし
なんだかフッとブレイクしたくなったので。
『新しい靴を買わなくちゃ』初日。
大量のカメラマンさんが来ていて、写真撮影のみステージ上から
客席に移動した中山美穂さん、向井理さん、桐谷美玲ちゃん
綾野剛くん、北川悦吏子監督、岩井俊二プロデューサーを撮影。
フラッシュを向けられながら客席に立つキャストを照らす
ライトの影にならないようにと咄嗟にステージでしゃがみながら
進行をつづけた。
ライト。
ある映画のセリフで、こんな言葉があった。
「(スポットライト)光の中にいると、人は周りが見えなくなる。
大切なものさえ見えなくなる」
そうかな?
映画を見て、映画を知ってもらうお手伝いで、キャストや監督と
毎回のようにステージで照らされながら
ど真ん中で微笑むスターと言われる俳優、女優さんを見つめてると
長い年月、光の中にいる人ほど大切なものを見失わないよう
人に気を使い、気配りをして生きている。
「なんとしても光の中に入りたい」と思う人のほうが
もしかしたら大切なことを見失ってしまう瞬間があるのかも。
『新しい靴を買わなくゃ』
この映画が好きな理由。
大切なものを失い、行き場を失い、時が止まったままの女性が
偶然出会った若者により、何気ない会話から生まれる感情で
他人から見たら小さくても自分の中では大きな一歩を
踏み出そうとする一連が、誰もが体験する感情で普遍的だから。
ふとした出会い、何気ない人との会話の中で
人は大切なことに気付くんだと。
さあ、では、そろそろ、現場に戻らなきゃ。