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今年に入って、心に残る邦画というと

『桐島、部活やめるってよ』


そして11/17公開

『その夜の侍』


こっちの映画は、劇団「シャンプーハット」の

赤堀さんが、自身の舞台用に作って、それが認められ

映画化になる際に、俳優ではなく、監督として

メガホンも取り、映画監督デビューにもなった

堺雅人さん、山田孝之くん出演の妻の復讐を誓う男の葛藤と

人の非情さ、犯人と心を交差させた時に何が起こるのか?

をそれぞれの立場の人間の感情を綴りながらみせる

ヒューマンドラマ。


映画を見ていて監督の演出がどうにも気になって

近所の下北沢へ自転車を走らせ

「下北沢映画祭『その夜の侍』トークショー」を見に行きました。


赤堀監督と新井浩史くん、2人と仲良しの『モテキ』の大根仁監督

このメンバーの一時間半に渡るトークショーで見えてきたのは

舞台演出家が映画をとる形、今の日本映画が抱える問題、でした。


「舞台の演出家が映画監督デビューをするって松尾スズキさんや

宮藤官九郎さんや、「ポツドール」の三浦大輔さんがいるけど

皆、何故か原作ものをやってて。

だから赤堀くんは、自分が書いた舞台を映画化できるなんて

ラッキーだし、正しいことだよ」


そう大根監督が口にしたのは、もっともな話でした。


「今の邦画は、大ヒットか、そうじゃないかの二極化しかない」


これも本当の話し。


日本映画は、特にこぼれないように見ているけれど

不思議なのが、評判の良さと観客動員数は、=ではない点。


『桐島、部活やめるってよ』は、日テレ製作で

大作ではないけれど、映画好きの人にすこぶる評判。


『テルマエ・ロマエ』は、原作も人気のフジテレビ大作で

映画を普段見ない人達が足を運んだし。


TVで取り上げられる話題作の広告や宣伝の打ち出しが

TV局製作の大作映画に偏り過ぎてるからか?


もしくは、あらすじの分かりやすさとキャッチさが

今の人々に受ける時代なのか?


TV局映画だからダメなんてなくて、イイモノはイイ!で

局が絡んでない映画もイイモノはイイ!で

しっかり広く分かりやすく伝わるよう

取り上げられるといいんだけど。。。


『その夜の侍』は、イイ、とても人間臭く、弱く、残酷で

人間の色んな一面が分かりやすく映し出されているから。


そんな下北沢の夜


下北在住のアーティストカメラマンのお姉様と入った

アメリカンダイナー。


こんな、大きなジンジャーエールが出て来ました。


ジンジャーエールのシュワッと感はクセになるくらい好きだけれど

重~いくらいの好きをもらうのも好きだけれど

与えられる加減って、炭酸には重要ですねぇ。


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