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友達のこと、ありがとうございます。


バレンタインは静かにそうやって過ごしていたけれど

今日は、お昼に来日記者会見の司会で

行き着けのリッツカールトンへ(苦笑)


『ヒューゴの不思議な発明』の巨匠マーティン・スコセッシ監督。


本年度アカデミー賞11部門という最多ノミネート

ゴールデングローブ賞監督賞受賞。


『タクシードライバー』を筆頭にした今ままでの男臭い

骨太映画と違うファンタジーテイストな親子愛がこの映画の軸。


なんでテイストが変わったの?と思ったら


歳を取ってから出来た12歳になる娘の為に作った映画だった!


だから親子の愛、映画愛がいっぱい詰まっている

美しい色合いと柔らかい世界が広がってたんだわ。


心理学で見ると興味深い点が多々。


ユング心理の象徴で見る「時計」が、ヒューゴの隠れ家。


「時計」は「時間に追われる」という意味でもあるけれど

ここに住んでいるヒューゴは「失われた時間に囚われている」

ととらえることも出来る。


ヒューゴ少年は、亡くなった父親が残したからくり人形を

直しながら、人形の心臓部分にある鍵穴に合う鍵を探してる。


そこにはきっと父親からのメッセージが

隠されていると信じているから。


「鍵」は、「問題を解決する為の重要なキーポイント」の象徴。


この映画は、父親との想い出に囚われてしまった少年の

心の解放の物語であり

もうひとりの心を閉ざしてしまった人間の心の解放の物語なんです。


親から子へのメッセージ。


心を解き放って「夢」に向かって人と出会い

人生の冒険をすることで起こる出来事に無駄はひとつもなく

結果、「希望」や「歓び」になることを伝えているんでしょうね。

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明日もマーティン・スコセッシ監督とお仕事。


しかも、上映後、映画業界を目指す日本の若者に

監督が講演をするというすごく「夢」のある現場です。