劇団☆新感線さんは大好きな劇団であって
とくに中島カブキという時代劇ジャンルはお気に入り。
『髑髏城の七人』は3回ほど再演されていて
DVDはもちろん、生でも見ているので今回の客演ものには
期待と不安が混じり合っていました。
でもね、古田新太さんがやってきた捨之介が小栗旬くんであるから
そこで多くの女性のハートを更に掴んでいる(笑)
もちろんタッパもあるし、力を抜いた感じの余裕の笑みで
弱き者をヒョイと助ける強いモテ男の典型・捨之介にはピッタリ。
今回はその中でももっともハードルが高かったであろう
『髑髏城の七人』(アオドクロ版)で市川染五郎さんが演じた悪役
天魔王を担当した森山未來くんに注目していました。
いや、ほんとに。
彼をひとことで言うとしたら、そうだな、「器用」。
舞台では新感線の『メタルマクベス』『五右衛門ロック』で見てて
映画は数多く、最近では『その街のこども』舞台挨拶で一緒に仕事。
なんというかこの天魔王は完全に森山未來のものになっていました。
遊び心とふざけた感じとそれでいてコロコロと表情を変え
ダンスするように喋り、軽やかに殺陣を見せる。
9/23公開の『モテキ』も森山未來くんだから面白い!
一見、草食でも妄想だけはエロいっぱい、自分に自信がなく
心の声だけはいっぱしなのに、本音を言えない。
そんなモテそうもない藤本幸世にやってきた美女からのモテキ。
「(君みたいなタイプ)需要はあるよ」
と女子に言われるシーンがあるけれど、確かにあると思う。
優しそうで、自己主張もしなそうで
流されそうで、イヤと言わなそうで。
でもこれだと見ていてイヤな男になりそうなものを
森山くんの根底にあるチャーミングさが笑いを誘い
愛おしさを誘うから面白い。
『(500日)のサマー』へのオマージュというダンスシーン。
それはオリジナルより間違いなくクオリティが高いダンス。
舞台も映画も活き活きとしていてホントに楽しかった。
そうそう、『髑髏城の七人』と『モテキ』から見るモテ論。
いつも書くけれど簡単なこと。
男性の場合
守ってくれる心意気と、母性をくすぐる笑顔w
女性は……?!
その反対ってことでしょうか?!