$伊藤さとりオフィシャルブログ「さとりのひとりゴト あの映画のウラ・オモテ」Powered by Ameba

「生きていると、前へ前へと気持ちがゆき、急いでしまうけど…

 本当に大切なことは、一番初めの場所にあるのかもしれないわね」


これは『神様のカルテ』の中で末期がんの患者さんが呟いた言葉。


すごく好きなセリフなんですよ。


今日は『神様のカルテ』看護師限定いのちのトーク試写会の司会。


櫻井翔さん、深川栄洋監督が上映後のトークショーに立ち

更に聖路加病院の日野原重明先生も登壇したんですが

看護婦さんがほとんどの試写会は色めき立っていて

白衣も眩かった(笑)


この映画で上映後にステージに立つのは初めてと言う

櫻井くんと深川監督は、観た人のリアクションが気になるし

緊張すると呟いておりました。


「末期の患者さんを救うことは、難しいい~だからこそ

 寄り添うことが大切だと思ったし、撮影中も多くのキャストや

 スタッフに寄り添われて、演じきることが出来ました」


一止先生を演じた櫻井くんはこう言ったけれど

聖路加の日野原先生も「一緒に過ごす、寄り添うこと」

を強く訴えていました。


深川監督も実際に末期の患者さんと撮影前に会うことが出来て

お話を聞いたりできたそうです。


「でも映画を観てもらいたかった」


 そう、完成を待たずにその方は亡くなられたそうです。


この舞台挨拶を司会するにあたって、映画はもちろんですが

日野原先生の著書『生き方上手』を読んだり

改めて脚本を読ませてもらいました。


救うことは出来なくても、寄り添うことは出来る。


寄り添うこと、って究極の癒しじゃないか!?


「見守ってるよ、アナタならきっと大丈夫。乗り越えられる」


「いつもと様子が違うけれど何か不安を抱えているの?」


この言葉って寄り添って、アナタを見つめているって証し。


映画にも一止先生と榛名さん夫婦のそんな掛け合いがあって

ホンワカする素敵なカンケイなんですよね (-^□^-)



追伸:森光子さんの長~いお手紙をなんとか読み終え

   ひまわりを皆に渡すお役目を終えて安心しきった私。

   ひまわりや配られたカステラの写真、撮り忘れたのでした。