$伊藤さとりオフィシャルブログ「さとりのひとりゴト あの映画のウラ・オモテ」Powered by Ameba

今日は自分の為に、誰かの為になるかもしれないから

ここに日記として書き記します。


今日観た3本で、残りの二本がかすむ映画をありました。


向井理くん主演、深作健太監督の新作

『僕たちは世界を変えることができない。』


葉田甲太さんが自分の体験を書いたエッセイを映画化したもの。


大学生だった彼らがお金を集めて、カンボジアに小学校を立てる

までを自分たちがまるで体験してるかのようなカンボジアでの

臨場感ある映像と、向井くんが感情を演技に乗せて演ずる

俳優だからこそのリアルな演技に引込まれた作品でした。


なによりインパクトがあったのはカンボジアの過去であり

今の姿であり、そして大学生の彼らの

「なんとなくいつもと違うドキドキしたことをしたかった」

から始まった思いが

「笑顔がパワーをくれるから自分に出来ることをすればいい」

に変わって行く過程だったんですよね。


ここから自分事になります。


正直、“熱くなること”が苦手で“夢中になる”ことも

上手く出来ないそんな人間でした、きっと今もまだ。


3.11のことがあって、自分の命のことを考えるようになり

守るべきものも無ければ、愛する人もいないなんて

孤独でつまらない人生だと気付いたりもした。


節電、停電、余震続き、原発に恐れる東京で

仕事がキャンセルになってもやっている試写へは行き

真っ暗な部屋に帰って、余震の中、猫を抱き締めながら

ニュースで流れる災害を見ては生きてることに感謝、と

人の不幸と自分を比較するどうしようもない性格で。


ボランティアには行く勇気は無いけれど募金はこっそりする。


震災後からは何度も何度も、映画イベントの度に

マイクを通して被災者の方々への心労をねぎらう言葉を

機会を期せずしてもうけてもらい

いつか映画を通して被災地に行けたらと思ったら

『GANTZ PERFECT ANSWER』で行けてしまった。


あげくには研音チャリティーイベントで司会までさせてもらい

竹野内豊さんや菅野美穂さんが被災地に行き

ボランティアをする映像を見ながら話しを聞き……。


この映画を観ながら、ああ、そうだよなとまた思った。


ひとつの行動が世界を変えることなんてやっぱり出来ない。


だけど、自分の世界を変えることが出来るのは自分だけ。


だから誰かの為に行動する人が少しづつでも増えたら

ちょっとづつ、必ず、変化は起こって行くんだと。


だから、この気持ちを忘れないように

しっかり心に刻まなきゃ。