今日行けるか間に合うか。


TOHOシネマズ六本木で『探偵はBARにいる』の大泉洋さんと

コントのような上映後ティーチインをやってタクシーに飛び乗り。


ギリギリ間に合ったお通夜。


名優、原田芳雄さんにお別れを言って来ました。


阪本監督や佐藤浩市さんや多くの映画人の皆さんと話しながら

原田芳雄さんの偉大さやカッコイイ生き様や役者魂を再確認し。


「この日(完成披露試写会や初日)にスケジュールが空いてて

『大鹿村騒動記』の司会をしたのも何かの縁だと思うよ。」


と今日会った方々から言われて、もしそれが本当なら

逆に光栄であり、胸に刻んで仕事を続けようと思いました。


最近ではこの作品以外にも『歩いても歩いても』や

いくつかの映画舞台挨拶でお仕事ご一緒させて頂いた原田さん。


もちろん映画業界に入る前からドラマや映画で

沢山の夢を見させてくれた名優で

映像に写ると目を奪われる俳優さんでした。


人それぞれきっと必ず特技というか使命がある。


私が、世の中の役に立つというか出来ること?


この頃、同じような内容を色んな人から直接聞くんです。


「さとりさんは映画を愛で包み込んで

 役者や監督が喋りやすいような空気を作るから

 だからこれからも映画を応援していって」


褒め言葉を書くほど恥ずかしいことは無い。


だけど自分の為にも忘れないように

ここに書き残す必要があるのかもしれない。


私は評論家でも批評家でもタレントでもアナウンサーでもなく

映画や俳優や監督や映画に関わる人が「本来伝えたいこと」を

引き出す為にここにいる使命なのかもしれない。


役に立っているだろうか……?


それは、映画でもないし、本人じゃないので分からない。


ただ、ライターやインタビュアーと違うのは

私はどんなカタチ(ラジオや雑誌、テレビ)であれ

媒体ではなく、映画や役者、監督寄りの「聞き手」。


だから、好き嫌いだけで映画を語る必要は無い。


原田芳雄さん達のような演技をする仕事を持った人達は

自分自身を語るより、演ずることが本来仕事で

人に夢を与える仕事をしている人達。


そんな皆さんの創り上げた“人の心を揺り動かす”映画や役柄を

説明するお手伝いをライブでするのだから

自分自身、余計なフィルターを外した感情でいたい。


そして会った人々や見て感じた映画達をちゃんと伝え残すこと。


原田芳雄さんとの今回のお仕事を含め、映画人の方々から


こんなことを教えてもらった気がします。


私の勝手な思い込みですが(笑)