ごめんなさい、先に謝っておきます。
今日は『スマーフ』アフレコ会見を司会して来たんですが
あまりそのことに触れられないのです。
日本版のメインボイスキャストをつとめた
山田涼介くんも知念侑李くんも声がキャラクターにピッタリで
トーク掛け合いも、さすが、いつも一緒だからか息もピッタリで
楽しい会見だったんです。
山田くんはジョニー・デップとの共演に憧れ
知念くんはジャスティン・ビーバーといつか一緒に歌いたいと言い。
カワイイ映画にピッタリな2人でした。
ただ、私の中では生と死を深く感じる一日でした。
最近、『大鹿村騒動記』プレミアでご一緒した原田芳雄さんが
亡くなったというニュースを今朝知って。
初日舞台挨拶もご本人が来たがっていて、当日の直前まで
進行をする私たちも舞台挨拶がどうなるか分からなかったんです。
「試写会はなんとしても来る！」と言って
歩く練習をしたり、声を出す練習をしていたのは
阪本監督から聞いていました。
だから私たちはとにかく原田芳雄さんが楽しい気持ちで過ごせ
皆が楽しんで原田さんを迎え入れる場を作ることだけに特化し。
今まで沢山の映画で深みのある男やオヤジとして
私を興奮させてくれた名優、原田芳雄さん。
お仕事でもご一緒何度かさせて頂いたこと誇りに思います。
しかも、今日、親友に会い、彼女も２０年連れ添った愛猫が
他界したばかりで、私もよく彼女の家に行ってよく会ってて
亡くなる３週間前に写真を撮りに家にお邪魔していたので
それも悲しくて、申し訳ない位、泣いていました。
私の仕事はその瞬間その瞬間人と会い、その瞬間仕事をし
「またの再会を」と今度はいつ会えるか分からない約束を交わし
別れる日々を繰り返す、スナフキン的と言うかなんというか。
だからなるべく、すっと通り過ぎていかないように
記憶に焼き付けたくて、その瞬間の仕事も刻みつけたくて
この素敵な出会いを繋げたくて、縁を大切にしたくて
実は、結ぶようなイメージで人と話しをしてる。
だから距離感が下手なのかもしれない。
縁を切るとか、連絡を途絶えるとか、そう言った意味で
別れが苦手で、驚く程、弱ってしまうのが実のところです。
きっと忘れられるのがめちゃくちゃ怖いんだと思います。
だから亡くなった人に対しても、寂しいというよりは
今までの感謝の気持ちを込めて
忘れずにいようと強く思うのかもしれない。
永遠の別れなんて無くて、生きていた証とは
誰かの記憶の中で永遠に輝いていることなんじゃないかと。
センチメンタルなブログですが
この頃ね、悲しい思い出も、傷ついた体験も
命にかかわるほどのことじゃない限り
忘れる必要なんてないんじゃないかと思うのですよ。