伊藤さとりオフィシャルブログ「さとりのひとりゴト あの映画のウラ・オモテ」Powered by Ameba-2011011322550000.jpg


「ミーシャくんの具合はいかがですか?」

とほうぼうからコメントが。


ありがとうございマス。


なかなか治らないけれど、ハリがない注射器みたいなものを買い

苦い粉薬を水に溶かしてその中に入れて口にシューッとしたり。


色々と奮闘して回復に向かってマス(笑)



偶然か?2日連続でガンの妻を持つ夫の愛情を綴った新作映画を

立て続けに見ていました。


全然違うし、比較してはいけないテーマだけれど

考えることがいっぱいありました。



『僕と妻の1778の物語』1/15公開

草なぎ剛さん、竹内結子さん共演


『死にゆく妻との旅路』2/26公開

三浦友和さん、石田ゆり子さん共演


どちらの映画も夫のことが大好きな妻がガンになり余命わずか。


前者は、夫が作家だから妻を笑わしてあげたい思いから

毎日、短編のコメディを書いて読ませる。


後者は、夫が借金まみれで資金集めの為、車で生活していて

妻は離れたくないから一緒に居たいと言い、妻を介抱する車の旅。


どちらも実話デス。


演出、編集、音響、脚本とか、それは横に置いておき。


人生を歩んで来た道で手にした生きるすべという考え方。


辿った人生の足跡という感じ方。


だから人それぞれが違う感性を持っているから好みも様々で

ヒューマンドラマほど、自分が感情移入出来る、出来ない

で好みがあからさまに出る。



コメントにもありましたが夫婦を描くのは実は難しいことかも。


具体的なセリフよりさりげないセリフや垣間見る仕草から

ニュアンスを読んで想像力を沸き上がらせることが

夫婦や家族という気の知れた関係にはリアリティがあるのかも。


2作品とも夫婦の関係性に余計な説明がないから

この夫婦はどうやってここまで絆が深まったんだろうと

かなり表情を見て想像したし、考えさせられるんだと思いマシタ。


しかも、身近にない出来事でも、身近に夫婦は居たり、両親を見た。



家族や夫婦のカタチは、個人個人の状況や培った感情によって

唯一無二のカタチに形成される。



だからでしょうか。


これらの映画を見ると感情移入したいと願うもうひとりの自分と

顔を合わせることになります。


相手に対して嫌なことはあっても

結局は離れずに寄り沿って生きていきたい。


そんな

「人が簡単に切ることも理解することも出来ない見えない絆」

が映画には綴られているんですよね。


どこかでそれがあると信じていたいんですよね。