来週、記者会見の司会をするので先行試写で新作を見たわけ。
吉田修一氏の原作を『フラガール』の李相日監督が映画化。
『悪人』
妻夫木聡くんが事件の渦中にいる孤独な青年を演じ
深津絵里さんがそんな男を愛してしまう目立たない女。
ある殺人事件で浮かび上がる「人間の残酷さと愛深さ」
脚本に吉田修一さんも加わってるからか
被害者の親族、加害者の親族、そして事件に関わる人たちや
それを取り巻く人たちの人物像が、ちょっとした行動だけで
しっかり見えてくるから素晴らしい!!
役者も樹木希林さんや柄本明さん他、演技力がある人ばかりで
共演する役者も引っ張られ確実に磨きがかかり、演技が自然に。
久石譲さんの音楽が映像を音で自然と表現しているのも見事。
それより何より映画が投げかけるテーマが胸に刺さったんデス。
大切な人がいないと失うものがないから強くなった気になる。
失ったり、欲しがったりする人間を馬鹿にしてしまう。
だけど、それじゃダメ。
人間は大切な人が居て、弱さや命の価値を知る。
だから強くなれ、優しくなれるんだって。
しびれる作品デシタ。
と雨で髪がまとまらずに最近、帽子でごまかす私は思った(>_<)
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今から美容室に行って参ります。