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第22回東京学生映画祭


http://www.tougakusai.com/


2日間の東京にある大学の学生による

映画コンペティションが終わりました。


打ち上げで全員集合写真を撮った。


崔洋一監督は先に帰ってしまったので残念でしたが

中村義洋監督と私は熱心な大学生の皆に囲まれ沢山話しました。


映画監督を目指す学生と映画について話したり

俳優志望の学生とは演技について話したり

製作スタッフとはイベント作り

司会をしたアナウンサー志望の2人とはインタビューの仕方まで

色んな視点で話すことが出来て刺激を受けました。


ありがとう。


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崔洋一監督と中村義洋監督と私、3人の審査員で

グランプリ&準グランプリを決めるのに

頭を抱え、意見をぶつけ合い、結果

上の写真の3人の監督に決まりました。


準グランプリ&観客賞


早稲田大学 稲門シナリオ研究会/映画研究会

宮岡太郎監督&唐澤弦志監督


『エコーズ』 


グランプリ


早稲田大学 映画研究会

田崎恵美監督


『ハイランド』


7/4(日)レイトショー 渋谷HUMAXシネマにて

この2作品とも上映する予定デス。


観に行きたい、また観たいです。


『エコーズ』は良い意味で学生らしい勢いで撮った作品。


思いっきり楽しみながら、でもしっかりと計算された構成で

笑いながら怖さを楽しむポップコーンムービーで見事でした。


『ハイランド』は、映画ならではの作りで、セリフに頼らずに

映像で物語の背景や人物の感情を表現する技術が卓越していて

すべての映像(カット)に意味がある観客に考えさせる手法と

「心の成長」をシンプルな題材で見事に映し出した秀作。


それ以外の作品も、心に残るシーンがそれぞれあり

演出の秀でた作品、編集力のある作品、映像美が際立つ作品

と、監督の個性がしっかりフィルムに焼き付いていました。



大学生はやっていなかったけれど

20代前半

あの頃、どんな風に自分と向き合っていたんだろう?


恋愛も一生懸命、お金を稼ぐことも必要。


だけど自分の夢に一番夢中で、メディアで映画を紹介する

喋り手になりたくて、まずはアナウンサー事務所に入れてもらい

昼はオーディションを受けたり、喋る仕事が受けられるように

時間を空けておいて、夜間にコーヒーショップのバイトをし

喋る仕事をオーディションで勝ち取っていった。


出会った映画会社の方に映画番組のコメンテーターをやるには

どうすればいいか聞き出し、TV局に企画書を持って行った22歳。


きっと今まで生きて来てあの頃が一番熱っぽかった。


結婚より夢の仕事。


ずっと一緒に居たいくらい大好きな人がいても

夢を追う私も受け止めてくれなければ結婚は出来ない

と最終的に泣きながら別れてきた20代の頃。


同世代の中村監督に「なんで今まで結婚しなかったの?」

と聞かれ、そうだったと思い出したのでした。


結婚にも夢にも恐ろしくロマンチストだったんだ、私。


だけど、究極のロマンチストであったから

「なりたかった映画を紹介し応援する私」

 になれたんだとやっぱり思う。


夢を追うために必要なことと捨てるもの。


必要なことは、夢に夢中になるくらいのバカみたいな吸収力。


捨てるものは、人目を気にしたヘンテコなプライド。


20代の私はこんなだった。


そして40代を前に次は

人生で学んだ良いことを人に分け与える番だと。


人から貰った愛を人に与える。 


そんな風に思っています。