「好きな女優は?」
質問を頂いたんです。
ルックスとかどがえしして、私は「スクリーンで存在感を放つ」
そんな女優が好き。
不細工に見えようがお構い無しに、泣いたり憎らしい顔をする。
だから、『愛のむきだし』の満島ひかりさんや安藤さくらさん
『ゼロの焦点』の中谷美紀さんや
『エディット・ピアフ』のマリオン・コティヤールや
『吉原炎上』の名取裕子さんや西川峰子さん(強烈デシタ!)
『鬼龍院花子の生涯』の夏目雅子さんとか
『シークレット・サンシャイン』のチョン・ドヨンさんとか。
振り切った演技を見せる人に目が離せないのです。
松たか子さんが、ついに振り切った演技を見せてマシタ。
今日見た映画『告白』
湊かなえさんの衝撃の本を『嫌われ松子の一生』の
中島哲也監督が映画化した。
しばらく頭から離れないと思う。
イジメや復讐という暗く悲しく醜く重いテーマを
何故、映画にわざわざするの?
見る前は、そう一瞬頭をよぎり、でも、ワイドショーを見る様に
興味をそそられ、試写が楽しみで、、、。
人間って、そういう風に善悪どちらも持ち合わせてて
他人事だからイジメも殺人事件もTVのニュースをお茶の間で
「悲しいね」「怖いね」
と見られちゃうから。
映画は、容赦なくイジメも殺害も憎しみの言葉も全部
映し出していた。
救いなんか必要ない。
だって、同じ人間たちが巻き起こしてる事件を
直視させる為に作ったんだから。
だから映画は、娯楽だけではダメで、
悲しいこと、恐ろしいことをしっかり描くものだって必要。
松たか子さんの復讐する教師に、恐怖を感じ無かったのは
悲しみに覆われ過ぎたひとりの人間だったから。