タランティーノ監督の『フォー・ルームス』


新米ベルボーイが巻き込まれる各部屋での災難を描いた群像劇。



ジョン・キューザック主演の『アイデンティティ』


大雨の晩、モーテルの各部屋に泊まった11人のワケありの男女が

次々と姿を消すミステリーサスペンス(傑作デシタ!!)



三谷幸喜監督の『THE 有頂天ホテル』


大晦日の高級ホテルに集まった人々の一夜の出来事を描いてる。



「ホテル」や「モーテル」は、

一夜限りの自分たちだけの空間であり、その集合体。

 
部屋という小さな密室で、壁を隔てて赤の他人たちが

密かに色んなドラマを繰り広げてる場所。


まさに、群像劇にピッタリのシチュエーションであるから

人間の心理を描くのには物語にしやすい舞台。



だけど群像劇って案外難しいのデス。。。



で、最近、観た映画の中で、印象的だったのがコレ!


『シーサイド モーテル』(6月公開)


4つの部屋で起こっている出来事を絶妙に交差させた

ミステリーであり、コメディであり、ラブストーリーである群像劇。


103号室……

生田斗真くん演じるインチキセールスマンと

麻生久美子さん演じるコールガール。


203号室……

裏心ありの古田新太さんと小島聖さん演じる夫婦。


102号室……

下心ありの池田鉄洋さんと山崎真実さん演じるキャバ嬢と客。


で、個人的に目が離せなかったのが

202号室……

借金まみれで逃げる山田孝之くんと成海璃子ちゃんカップルと

玉山鉄二さん演じる借金取りと子分の柄本時生くん

そして拷問職人の温水洋一さん!


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ギャグ漫画みたいな映像カットがあったり

コントみたいなセリフの掛け合いがあったり

何より、コユ~イイケメン、山田くんと玉テツさんの演技対決が

それはそれは可笑しくて……

時生くんと温水さんのアブノーマルなキャラもスパイスになってる!


モーテルの部屋の雰囲気もあえてカラフルでポップでお洒落であり

キャラクターの衣装も奇抜でお洒落にしてるところや

車のナンバープレートもどこぞの外国チックな点、

更に主題歌もシャネルズの「ランナウェイ」というところからみると

この映画って”一夜の夢物語”として紡がれているんですよ!


だからあり得ないくらい個性的なキャラクターが出て来ても

ファンタジーとして存分に楽しませてもらえるし

何故か憎めない嘘や罠やギミック(仕掛け)がいっぱいなわけ。


ちなみに実は一番好きだったキャラクター。


それはこの2人の警官。

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ユル~イ、おとぼけコンビの警官2人の掛け合いは

妙に可笑しくて可愛らしかった。


守屋健太郎というこの映画の監督であり脚本を手がけた人物。


ビジュアルセンスと笑いのセンスありますね。


キャスティングも絶妙。


きっとロマンチストな人なんだろう。


かくいう私も仕事も恋愛もロマンチストです。


困ったくらいにきっと f^_^;