ステージで声をからし、涙を流してお礼を言い続けた
主演の渡辺謙さん。
想いが流れ込んで来て涙が込み上げてきたら
私の横にいた石坂浩二さんも涙を流していました。
三浦友和さんは
「謙さん、劇場から出て控え室に来てからずっと泣いてて
どうしようかと困ってしまった」
と静かに微笑み。
松雪泰子さんや鈴木京香さんは、胸がいっぱいの顔で微笑んで。
謙さんは、初回上映をお客さんと見たいと言い
深い思いから舞台挨拶の進行台本もギリギリまで変更。
控え室で、若松節朗監督は私に向かってこう言った。
「ちょっとくらいミスしてもいいよ」
素晴らしい舞台になるはずだから、静かに暖かい喋りで
間違えないよう噛まないよう司会をしなければと思ってたのに
意外にも本番で涙がこぼれそうになってしまいました。
映画として多くの人に知ってもらうべき出来事であり、
主人公、恩地元のような信念を貫き、人に敬意を払う存在が
今の世の中に必要なんだとやはり思う。
飛行機墜落事故の遺族の方への配慮や
企業など多くの責任をおう大きなプロジェクトで
関係者一同が、半端な気持ちで関わってはいけないと
渾身の思いで挑んだ『沈まぬ太陽』
彼女はヴァイオリニストのダイアナ湯川さん。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/BV/diana/
舞台挨拶のエンディング、謙さんによって
ステージに呼び込まれ演奏しました。
3時間22分の映画にはインターバルが10分入って
そこでこの「祈り{永遠の記憶}」という彼女の曲が流れます。
静寂の中、静かに強く祈る想いが美しい旋律で綴られ
しっかりとしたメッセージを持つメロディライン。
聞いているだけで胸がいっぱいになりました。
彼女は御巣鷹山の飛行機墜落事故で父を失ったご遺族。
産まれる一ヶ月前にお父さんを失ったのでお父さんの顔を
知らないそうです。
今回、この映画の企画を聞いた彼女が、角川映画の会長に
話しをし、音楽として映画に参加することが出来たんです。
ありきたりだけれど世の中が平和であればそれでイイと思う。
悲しいことや辛いことがあっても
平和に生きていられるだけでありがたいことだと思う。