伊藤さとりオフィシャルブログ「さとりのひとりゴト あの映画のウラ・オモテ」Powered by Ameba

 心と身体のバランスを取って生きるって難しい。

 
 身体が健康じゃなきゃ心も健康じゃなくて

  
 心が曲がっていたら身体も曲がってしまって。


 だから月に2回の骨格矯正で、色んな感情や行動で

 曲がってしまう身体や顔を真っ直ぐにしてもらうんです。

 
 恵比寿のサロン、リナビューでね。



 「空虚感でたまらなく寂しい」

 
  親友からこないだそんなメールが来たのを

 『空気人形』という映画を試写で見て思い出しました。


 親友が空虚感で押しつぶされそうだったのは

 好きだったけどフラれた人や良いなと思っていた人が

 立て続けに遠くに行くことになったから。

  
 「ひとりぼっちの空虚感」
 

 是枝裕和監督の新作『空気人形』にはそんなメランコリックな

 色が滲み出ていて、私の心は夕焼け色に染まりました。

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 「心を持つことは、とても嬉しくてとても切ないことでした」

 
 男性の欲求を吐き出すものとして生まれた

 空気人形のヒロインが言う言葉。

 彼女がある日、突然、心を持ってしまい、恋を知り、世界を知り

 喜びや悲しみ、切なさを知る中で、出逢う

 「からっぽ」な心を持つ人々との物語。


 空気人形だから身体がからっぽなことに悩む彼女が

 外の世界に飛び出して関わる人々は

 「空虚感」を抱えたひとりで生きる人達。

 
 何よりも怖いことは「孤独」を恐れずに共存出来てしまう

 穴の空いた心のままで日常が過ぎて行くことかもしれない。


 「孤独」が好き、「ひとりが好き」って、

 人の「感情」と向き合うことに疲れてしまったり

 怖かったりなのかもしれない。


 空気人形の彼女は、人を愛することに疲れてしまった

 持ち主の男性の心を知り、「私は誰かの代用品」

 と悲しみにくれます。

 
 偽りの愛情や濁った愛情の空気を注いでも

 きっと「心」も「身体」もすぐにしぼんで

 「空虚感」しか残らない。


 だから親友に言ったんです。

 「あなたじゃなきゃダメという人と出逢って

  恋に落ちたら、そんな気持ちすぐ忘れちゃう」

  って。。。
 
 
 恋じゃなくたって、仕事だってきっとそう。

 「心」がなきゃ、「心」は満たされない。

 だから人は、感情に関わらなくっちゃ息が出来ない。