伊藤さとりオフィシャルブログ「さとりのひとりゴト あの映画のウラ・オモテ」Powered by Ameba

 母の7◯歳の誕生日だったんです、今日ね。


 姉はね、昨日、旦那様と祝ってしまったというので

 2人きりで渋谷で夕飯を食べました。


 プレゼントは上の写真の「不思議の国のアリス」のウサギが

 イラストされた代官山にある「ISBIT」のTシャツ。


 「抗がん剤を飲んでるせいで爪が剥がれちゃうし

  鼻水が垂れるから恥ずかしいのよ」

 
 いまだに乙女な母は、明日、友達と日帰りバス旅行に

 Tシャツを着ていくとコーディネートをアレコレ考え(^_^;)

 
 笑顔の母を見ていたら、最近ぼんやり考えていたことを

 口に出していました。


 「みーしゃ(私の愛猫)をね、夏辺りからお母さんに
 
 この先ずっと預けようかと思ってるんだけど」

 
 父と別れて父が亡くなって姉の近所で一人暮らしを選んだ母。


 手術をしてから仕事を辞めて一年は経っていないけれど

 身体が不自由で弱っているのは否めないことで。。。


 やんちゃだったうちの猫くんももうすぐ9歳で

 以前より穏やかで手間がかからなくなりました。


 みーしゃのことが大好きな母が残りの人生を彼と

 暮らすのもいいんじゃないかって。。。
 
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 アニマルセラピーという心理療法があるんです。


 動物と触れ合うことで人の心が癒されていくという療法。


 そんな中で「老人」に合う動物は実は「猫」と言われてます。


 騒がしくなく、ゆっくりとした動きで膝の上にちょこんと座って

 しかも柔らかくって温もりがある。


 私の猫、みーしゃは、人間の言葉が分かるんじゃ?と思うくらい

 話しかければ返事をし、名前を呼べばそばに来て

 犬かと思うくらい人懐っこく、ベタベタする甘えん坊。


 なのに落ち込んでいれば静かにそばに座り、泣いていれば

 涙を舐めてくれるセラピーCAT。

 
 沢山、救われてます、私は。


 もちろん大好きです。

 離れるなんて考えたこと無かった。

 考えるだけで涙が出る。


 でも、もしかしたらこれから先

 彼の使命は母を癒すことなのかもって。。。

 
 「そうね……部屋が狭いから可哀想な気もするけれど

  考えとくわね」

   母は小さく微笑んでました。

 
 なんだろう、また一段と小さくなった母を見てたら

 私に出来ることのもうひとつな気がしちゃったんですよ。