怖いっ,怖いっ、こんなに怖い絵見たことある?

 絶賛公開中の映画『宮廷画家ゴヤは見た』に出てくるスペインを代表する画家ゴヤ。

 今日はそのイベントで渋谷のハチ公前のステージで演説みたいな映画紹介をしてたんですっ。

 
 ひとりで延々と30分喋るって!?

 それも重厚な映画だし!

 しかもオープンステージで歩いてる人の足を止めることも必要!


 ドキドキしてたら、ファンの方が3人も観に来てくれてて……涙、涙で感謝デス。

 で、映像も流せないからどうしようかと考え、パネルを用意してもらって喋ってみて、一番、お客さんが反応して集まって来たのがこの絵!

 これはゴヤが描いた「黒い絵」と言われる重々しく恐ろしささえ感じるシリーズの14枚のうちの一枚。

 『我が子を食らうサトゥルヌス』

 映画ではこの絵はちらりとラストのエンドロールにゴヤの絵が映し出される中に登場するだけなんだけど、ゴヤと言って私が思い出すのがこの絵だったから、今回のトークショーで絶対、話そうと思っていたんですよドクロ

 ローマ神話の農耕神でゼウスのお父さんにあたるサトゥルヌス。

 予言で「そなたの子供がやがて支配権を奪うだろう」と言われたことで、生まれてくる子を飲み込んじゃった!

 そんな中、お母さんの機転で助かったゼウスが、成長してからサトゥルヌスのお腹を裂いて兄弟を救い出したというお話。

 え? なんで救えるの?

 だって絵は食いちぎってるじゃんか!?

 そうなんですよね。

 神話は「飲み込んだ」のに、ゴヤは食いちぎった絵を描いた。

 動乱のスペインで、生き残る為や地位名声の為に人を裏切ったり、時には親族をも犠牲にする人をゴヤは見て来たのかもしれない。

 それも、絶対に生き残らないようにまるで食いちぎるような残酷な手段を見たのかも?

 人間の残酷さをゴヤは目で見て、彼らのありのままの姿を絵にしたことで、時に悪魔のような顔の人々が描かれていたのかもしれない。



 映画はゴヤが主人公ではなくて、動乱の時代に犠牲となったナタリー・ポートマン演じる美しい娘の運命をゴヤが見つめていくんだよな。

 しかも主人公はハビエル・バルデム扮する神父で,彼女に恋してしまったことで悲劇が悪化していくんだから恐ろしいけれど見事な人間ドラマです。

 天使が堕天使に見初められ、羽根をもぎ取られる……そう見えた。

 そしてアップの写真。

 可愛い編み猫ちゃんは、わざわざ見に来てくれたポンプさんがくれた手作り!

 さっそく化粧ポーチに着けました。

 小雨が降る中、会いに来てくれた人たちに感謝。

 以前、レッドカーペット司会をした時に観覧場所から声をかけてくれて写真を撮った時のものをプレゼントしてくれた方に感謝。

 そしてど真ん中で応援しに来てくれたゆうさんに感謝。

 ファンの皆さんありがとうございましたっ。

 ステージの上では、ハチ公前に居る人たちに興味を持ってもらうには?と考えながら必死に話しかけるように喋ってたガーン



 このイベントの為に急遽スタイリングしてくれ『宮廷画家ゴヤは見た』っぽい衣装を探し出してくれたクリスタルボールのデザイナー高橋紀子さん(ノンチャン)ありがとうございましたっドキドキ

 映画の良さを、映画に興味を持っていない人たちに伝え、興味を示してもらう。

 今日体験して、すんごく大変だったけれど、私にとっては良い経験デシタカラオケ

 自分へのご褒美に抹茶あんみつ食べた、太るねぇ(笑)