大阪での聞く修行、青森での森のイスキア滞在、岡山での聞く修行を終えて、今週は久しぶりに東京の自宅で落ち着いて過ごせています、くり仙人です♬
旅もいいですが、落ち着いてじっくり家で何かに取り組むのもいいですね。
さて、今日は、わしが世界を感じる感性を拓き続けたこれまでの人生の物語をお伝えします!
世界を感じる窓をつくる
「どうしたら麻痺してしまった感覚を再び働かせられるか。」
ということを探究して行く中で、
「世界を感じるための新しい窓をつくれば、世界は簡単に入れ替わってしまう」
というテーマと出会い、
世界を感じるための装置や道具を作り始めた後に、
人の感覚や感じ方自体を豊かにする取り組みを始めた。
「出来事はただの出来事、どう感じるかは自分で決めている。」
「だから自分や周囲の人の感じ方を自分で導く事ができれば、世界は色鮮やかに輝き出して、人生を楽しめるようになる。」
という思いで、
感覚を豊かにすること、環境を豊かに知覚できるようにすることをテーマとして、さまざまな作品やツールをつくって実践していった。
記憶によって世界が変わる
19 歳の時に、
「場所の記憶を知るとその場所の感じ方が変わる」
ことを体感するアートプロジェ クトを企画した。
一ヶ月間、あるマンションの一室を借りて、住人を募集し、2-3日ごとに住み変わってもらう。
僕は、部屋が変わっていく様子を、ちょうどドアを開けて広がる光景と同じアングルで写真を取り続けていく。

鑑賞者は、現在の住人が住んでいる部屋に玄関から入り、まず現在の部屋を観る。
次に、階段を上がり、上の展示室に行く。そこには、先ほど、玄関を開けた時に飛び込んできた光景と同じアングルで取られた過去の部屋の風景写真が実物大近い大きさで展示されている。手前が一つ前の部屋になっており、時を遡るかたちで写真を観ていく。すると、まるでタイムスリップして過去に迷いこんでしまったかのような感覚になる。そして、元の部屋に戻って部屋を見る。
すると、
「物理的に観ている空間は同じだが、感じている空間は全く異なっている」
ということを体感する、という作品だった。
東京の記憶喪失を治療する
学部前半は、武蔵野美大に行っていた友人と一緒にアートプロジェクトを立ち上げて活動していた。
最初は僕が「廃墟が好き!」ということでそこで展覧会をやろうという勢いで始まったプロジェクト。
その名も
「東京ポケットプロジェクト」。
「記憶喪失を治療する」
というテーマで、東京のぽっかりと空いた廃墟空間を使って作品をつくろうというもの。
夢とビジョンだけで、実績もない団体に60人以上のアーティストやスタッフが集った。
地道に廃墟や空き家を見つけては、所有者を把握して、借りようとするが、本当にうまくいかない時期が1年以上続いた。
その後、板橋にあるNPOの協力を得て、
ある廃工場を借りられることになった。

鑑賞者は、ライトを持って、廃工場の中を歩き回ると、音が発見される
この音は、機械音、作業する音、おじさんの声など、今は失われたが過去に存在した音たち
鑑賞者は、その音をきっかけとして、その工場の過去を想像する
空間を探索していたら、いつのまにか、時空間を探検してしまう
という作品だった。
(パート2へ続く)
実際に場所を感じる感覚を豊かにしたい方はこちらもご覧ください♬
石ころがダイヤに!日常が遊園地に!感性を磨いて街や風景を100倍楽しめるようになる!感覚開き散歩
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