親せきの子どもの運動会でのこと。
偶然、私の仲の良い友だちの娘ちゃんと、私の親せきの子どもが同じクラスで、すごーく久しぶりにその友だちと再会しました.
友だちは結婚・出産後も教員を続けているため、とっても多忙で日頃はなかなか会えず、3年ぶりくらいの再会でした。
友だちは私の母とも面識があって、最初は母も交えて3人で話していたのですが、会話の中で母が、
「○○ちゃんは偉いねぇ、ずっとお仕事を続けて子育ても頑張ってて」
「この人なんて、ぜーんぜん仕事もしないで遊んでばっかりなのよ
」
」と笑って、私の頭をコンコンと小突きました。
母はそのまま、笑いながら
「じゃあね、○○ちゃん。またね」
と去っていきました。
私と友だちはその場で長く、20分ほど立ち話を続けたんですが。
私はもう、とにかく母の言動と振る舞いが恥ずかしくて恥ずかしくて
私、もう40歳なんですけど…
友だちの前で頭を小突くなんて、まるで小さい子どもにするような態度
いや、例え子どもにだったとしても失礼な、ものすごくバカにしたような振る舞いで。
たしかに私は月に数回しか仕事してないし、フルタイムで激務の教員として働き、子育てもしている友だちに比べたら全然頑張ってなんか無い。
でも、久しぶりに会う友だちの前で、そんなに娘をバカにするようなことしなくてもいいんじゃないのかなぁ
母は、私が小さい頃からそういうところがあって、誰かを褒めた後に必ず私を引き合いに出して、私を否定したり卑下したりします。
「□□ちゃんは足が速くてすごいねぇ。うちのさとりんなんて、いーっつも徒競走は後ろから数えたほうが早いのよ」
「△△ちゃんは何でも器用にできていいねぇ。うちのさとりんは、不器用で何をしても遅いし、なーんにも出来ないのよ」
…こんな感じ
たぶん、私を下げることで、より相手を高めて褒めようという意図だと思います。
まぁたしかに私は走るのも遅いし不器用だし、人より何をするのも時間がかかるし、間違ってはいないんだけど。
子どものころからずーっとそう言われ続けてきて、誰かと比べられて、ダメな奴だと言われるのも普通なことだと思ってきました。
悲しいな、イヤだなと思っていても、それが当たり前すぎて、母にイヤだと言うなんて発想もありませんでした。
でも…
自分が子育てをする立場になって、母の言動を少し客観的に見られるようになってから
「…あれ、これって何かおかしくない
」
って思うようになりました。
それは、母がuniさんのことも含めて身内の子どもたちを褒めるとき、
「uniちゃんは優しい子ね。それに比べてMちゃんはホントに優しくない」
(Mちゃんは私の従姉妹の娘ちゃんで、現在中2。反抗期まっさかりで、最近少しばかり言動がトゲトゲしいのです
)
)とか、やっぱりそんなことを言うのです。
いつのものことだし、
「そんなこと、わざわざ比べなくてもいいのに」
と思いつつ聞き流していたら、後からオットが
「uniを褒めるところで終わったらいいのにね」
「Mちゃんだってホントは優しい子なのに、今はちょっと反抗期ってだけだよね」
と言っているのを聞いて、
「そっか! やっぱり母の言い方はおかしいんだ!」
「私が小さい頃から『比べられてイヤだな』って思うのは当たり前の気持ちだったんだ」
と気づきました。
最近は、そういう母の言い方に、
「誰かを褒めるのと、他の誰かを下げるのをセットにしないで」
「褒めるところまででいいの。誰かと比べないでいいんだから」
と注意?するようにしていて、だいぶ母も気をつけるようになってたんですが。
運動会のときは、懐かしい私の友だちと再会して、母もついいつもの癖が出てしまったのかもしれません
私も友だちの前で恥ずかしい思いをさせられて、頭に血が上ってしまい、その夜はかなり強い口調で母を詰ってしまいました
何というか…積年の怨み、みたいな
これまで我慢していたこと、誰かと比べられて辛かったこととか、今日も友だちの前で頭を小突かれてバカにされたようで恥ずかしかったこととか、いろいろと。
母としては、友だちの前での振る舞いは、やった後に
「しまった」
と思ったのだそうです。
で、誰かを褒めた後に私を引き合いに出して貶すのは、そのほうが相手がスゴイ!ってことが伝わるかなー、と思って、わが子なら貶してもイイと思ってのことだったそうで。。。やっぱりね
たぶん、母にとって私は所有物みたいなものだったのかもしれません。
だから、
我が子なら傷つけてもいい。
我が子なら貶してもいい。
そう思ってたんでしょう…
母は私に言われてショックだったのか、いつもより少し口数が少なくちょっと元気がありませんでした。
言い過ぎたか…と、私もやや反省

70を過ぎた人に、言い方が悪いとか改めろとか言ったって、今更な感じもするし。
ただ、私もuniさんに対する言動は気をつけないといけないなーとすごく感じています。
育てられたように育ててしまうっていう傾向は、きっとあると思うから…
私とuniさんは別の人間で、別の人格で、別の人生を生きる人。
決してわたしの一部分ではないし、所有物でもない。
同性だとその辺りがついごちゃごちゃになりそうで、ついうっかり母のように無意識にuniさんを傷つけてはいないだろうかと、時々不安になります。
…あ、母は元気が無いのは運動会の夜だけで、もう翌日からすっかり元通りです。
切り替えが早い、母らしいところです