昭和59年。麻莉子3才。

寿賀子は再婚した。
世津子も3回目の結婚をした。

太蔵は、泥酔して、トイレで転けて、強く頭を打ち、あの世へ行ってしまったのだ。

麻莉子は、その時、やったことは、3倍になってかえってくるんだ。と、学んだ。

寿賀子ばあちゃんを苦しめて、みんなに嫌われて、太蔵じいじは自分を死に追いやった。

この後、寿賀子ばあばは、誰よりも、世界一、幸せになって欲しい。

太蔵じいじは、更生して、生まれ変われたら、次は同じことしませんように…

麻莉子は、小さな心の中で強く祈った。

新しいじいじは、売れないミュージシャンだった。昼間はドカタのバイトをしていた。

大きなギターの中に千円が入っていて、麻莉子にくれたり、ビートルズを聞かせてくれた。

let it beや、imagine、hey judeなどなどいろんな曲をおしえてくれた。

麻莉子はなんだか幸せだった。

なんかよくわからないけど祝福した。
シュナイザーみたいなかわいい新しいじいじ。 

Imagine there's no countries
It isn't hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people
Living life in peace・・・
You…

教えてくれた歌は、麻莉子の心に種を植えて、花を咲かし、また種になり、心に植えて、花が咲き、を繰り返している🪻




国境がない事を想像してみて。

宗教がない事を想像してみて。

殺し合いや戦争は起こりません。

平和に人生を生きてね。麻莉子よ。。。




国境とか、宗教とか、政治とか、お金とか、所有とか、一体何なんだろう。

なんのためにあるのかな。

何のために生きるのか。

色々考えながら、岡山から埼玉の朝鮮に帰った。

ここは地球だ。日本とゆう国で、埼玉県とゆうところに住んでるのに、麻莉子は、朝鮮にくらしているのだ。

なんだかよくわからない。よくわからない。日本語も話さないお家だ。

胸がヒュンヒュン言ってきた。息ができなくなった。苦しくて、止まらない。息が吸えない。息が吐けるのに吸えない。

目が覚めたら、病院のベッドの上で寝ていた。点滴をして、酸素マスクをしていた。