あけまして、、と言いたいところですが

年始から立て続けに深刻なニュースばかりですっかりお正月ムードではなくなってしまいました。

先日七草粥を食べながら、被災地の方々は炊き出しなどを受けられているだろうかと思いを馳せました。

私は阪神淡路大震災を経験していまして、実家は住める状態ではありましたが半壊とされたので母が不安がり避難所となった小学校に避難をしていました。

お水や食料は本当にありがたかった記憶があります。

今も安否不明な方が多いとのこと。寒さや余震が歯痒い。。

気候変動など今年もいろんなことが起こりそうですが、できることをやりたいなと思います。できるだけ、平穏な一年であることを祈りつつ、、今回はホリデー里親について書きたいと思います。

 

 

  ホリデー里親とは

里親には

養育里親、養子縁組里親、専門里親、親族里親といろんな種類があります。

私たちは養育里親を選んで登録しました。

登録してから半年ほど経って児童相談所から連絡があり、

 

ホリデー里親をやりませんか?

と言われました。

上記の種類以外に短期で里子を預かる里親の制度もあり、その名称は「週末里親」「季節里親」「ふれあい里親」などなど自治体で異なります。私は広島市で里親登録をしていますが、広島市では「ホリデー里親」というものがそれに該当するそうです。

 

ホリデー里親は月1回程度で里子と過ごすというもので私たちはもうすぐ4歳になる女の子の委託を打診されました。夫と相談して受け入れることにして、初めて会いに行ったのが昨年の11月でした。

 

 

  里子の女の子と会う

 

施設まで夫と2人で出掛けていくと施設のグラウンドと公園ではたくさんの子どもたちが遊んでいました。

担当の方に里子ちゃん(ここではA子ちゃんと呼びます)を教えてもらい、元気いっぱい他の子ども達と遊んでいる姿を見守りました。A子ちゃんは自分に会いに来た大人たちだと認識しながらも近寄ってはきません。

私も急に距離を詰められても嫌だろうと遠くから見ていました。

施設の方も気を配っていただき他の子どもたちも加えてお話ししたり遊んだりしていると次第にA子ちゃんは他の子たちにまぎれつつ近づくようになってきました。

やはり自分に会いに来た、となると距離をとりたいようです。

 

A子ちゃんはみんなに可愛がられるような女の子でした。たくさんの子どもたちと一緒に元気いっぱいで公園の遊具で遊ぶA子ちゃん。

微笑んで子どもたちを見ている内に他の子たちが興味津々で寄ってきたりして、その子たちに紛れてようやくA子ちゃんも少しずつ近くにきてくれるようになりました。。

「こんにちは」と話しかけると施設の方にしがみつきながらそこにいます。

私と目は合いませんが逃げようとはせずにいてくれることがすごいと施設の方が言ってくれました。

 

施設の方のはからいでA子ちゃんと私たち夫婦と最後に話すことができました。話すと言っても私が「お掃除上手だね」(ほうきとちりとりのオモチャを持って地面を掃いていたため)というと「うん」とA子ちゃんが目を合わさずに頷くような感じです。

それでもそう言われたのが嬉しかったのか一生懸命グランドのあちこちで砂を掃きせっせとちりとりで運ぶA子ちゃん。頑張っている姿を見せてくれたのでしょうか。

施設の方が今度来てもらう時、何かリクエストする?と聞くと「グミとチョコレート」とA子ちゃんが答え、次回はそれを持って会いに来ることになりました。

夫ともつけていた時計に触るなど交流することもでき、成功と施設の方も言ってくれました。

 

ドキドキでしたがこうしてA子ちゃんとの初めての対面を行うことができたのでした。

 

 

  初顔合わせを終えて

施設で生まれて施設で育つ子は元気いっぱいで集団生活を過ごしていました。

 

一部屋を2、3人の施設の方でお世話をしており、その子だけが独り占めできる大人がいません。

なので出来るだけ家庭を経験できるように里親をつけてあげたいのが施設の方の思いのようです。実親の同意がなければ里親もおらずずっと施設にいなければいけないのが現状。

私がA子ちゃんに会いにきた時も「⚪︎⚪︎ちゃんのママ?」と聞いてくる子がいたりして返答に窮しました。A子ちゃんの実親は不定期に会いにくることがあるそうでそのことを児童相談所の方から聞いていたからです。

そうして聞いてくる子の中には実親も会いに来ず、里親もつけるのを許されない子もいます。

 

私たちが会いに来る前日にはA子ちゃんの同室の子に里親が会いに来る日だったそうで、A子ちゃんは自分に会いに来てくれたのかとがっかりしていたと聞きました。

実親でもない大人が自分に会いにくるのが少し楽しみというのはどういう気持ちだろう。親元で育つ同年代の子は親以外の大人は苦手な子もいるだろう。

実親が会いに来ることがあってもきっと不定期でA子ちゃんの期待通りに来てくれないことも多々あるんだろう。その時の寂しさや、期待できず実親以外の大人が自分に会いに来ることも嬉しく思う小さな気持ちを考えると胸が苦しくなりました。

 

次の面会は次回に書きたいと思います。

では、今回も

 

😊お読みいただきありがとうございました😊