薬の量をどんどん増やしていく。
私が見ている間、痛みがない時はうとうと寝ていることもあった。
はっと目を覚まして
『〇〇(私の名前)、餃子の注文入ったな!やっぱり野菜が人気やなぁ』
と私に言う。
最初はせん妄がどんな状態だったのか分からなかったので一瞬間ができてしまったけど
『そうやね』
と答えた。
『〇〇(会社の上司)のお嬢様パーティ、〇〇(私の名前)も行かないとあかん。嫌やなぁ』
私『パーティ??それは嫌かなぁ』
辛かった日々で、少しふっと笑うことができる思い出。
時には私が病室に入った瞬間
『遅い!靴は?早く行かないと。裁判所に傍聴しに行かないと』
と身体中に管がついてることも忘れててすたすた歩いていく。
子供たちがいる時に分からないことを言い始めたらどうしようと心配したけど
不思議なもんでそれはなかった。
子供たちがいるとパパとして話しかけていた。
すごいね。
病室に入って顔を見たら私は『ただいま!』と彼に言う。
『おかえりー』と嬉しそうに答える彼。
せん妄も時々ある中でもやっぱり辛い痛みは続いていた。
病院に子供たちと向かう途中で彼からLINEがきた。
『何時にくる?』
私『もうすぐ着くよ』
『鎮静剤にサインをして』
このメッセージが彼からきた最後のLINEになった。
