【読書】「買い物する脳-驚くべきニューロマーケティングの世界」マーティン・リンストローム | Personal Digital Notebook

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買い物する脳―驚くべきニューロマーケティングの世界/マーティン・リンストローム
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今日読んだ本は、脳の反応を調べることで、人の購買に与える影響要因を解明しようというもの。

先日読んだ「キミがこの本を買った理由」が経験的・直感的な「買う」の理由を、

また、「刺さる広告」が「A/Bスプリットテスト」という手法を使って、本当に購買を促進する広告を導き出そうとする内容であったのに対して、こちらは、科学の力で、それを解明しようというもの。


それにしても、マーケティングとはいろんな学問がかかわる、とっても幅広い知識が関与する分野だとひしひしと感じます。


「数学」「統計学」「心理学」「芸術」「文学」「経営学」・・・あげればきりがないです。


そして、ついに「科学」あるいは「医学」まで。


一方で、これまでマーケティングとは非常にあいまいな根拠の元に推進されてきたことも事実。


経験的に、感覚的にってのが、まかり通っていた。


しかし、その時代はもう終わったというところでしょうか。


効果測定が求められ、明確な根拠が求められ、そして、目標達成への影響をしっかりと把握されることが求められはじめています。


これまでの慣習や慣例にいつまでも固執し、変化をしていかないと、完全に取り残されて、使い物にならなくなりますね。


□これまでマーケティングで使われてきたアンケート調査やグループインタビューなど、消費者の意識下の部分での理性的な部分での回答は、実のところ本当に効果的な広告というのはわからない。

脳は感情で判断をしていて、無意識の影響が大きい。したがって、科学的に脳の反応を調べて、本当のところを解明する必要があり、それによって、より効果的な広告というものを解明できる可能性がある。


■人間の脳は、約85%の時間は自動運転である。


■脳は感情でものの価値を判断する。


■プラダクト・プレイスメントを成功させるためには、商品が番組のストーリーにとって重要な役割を果たすように組み込むことが必要。そういった商品はその商品自体の記憶を向上させるだけでなく、その他のブランドの記憶を弱める効果もある。


■他人の動作を見るだけで、人間の脳はあたかも自分自身がその動作を行っているかのような関学になる。

つまり「見る」と「する」は同一なのだ。⇒ミラーニューロン


■サブリミナル広告には絶大な効果がある。

たとえば、真っ赤なフェラーリや、山に沈む夕日を見ただけで、たばこを吸いたくなったりする。

そしたイメージは無意識化に記録されている。


■ipod、ギネス、フェラーリのスポーツカーを見たときに人々が体験する感情は、十字架、ロザリオビーズ、マザーテレサ、聖マリア、聖書などの宗教的シンボルによって生まれる感情と似ている。


■儀式や迷信、慣例といったものに商品やサービスを結びつけられれば、購買に大きな効果を生む。


■買い物客による購入判断の半分以上は、店頭で瞬時に行われている。


■身体の部分や感覚の関連付けが、「ソマティックマーク(無意識に刻み込まれた記憶・ある種の公式のようなもの)」を作り出す。脳のしおりやショートカットのようなもの。

私たちの購入判断の大半は脳のショートカットに基づいている。


■視覚は、聴覚や臭覚など五感のほかの要素と組み合わせたほうが、効果的で印象的になる。


■五感による体験は、感情と直結しており、感情が購買決定を左右する大事なよそである。


■セックスを連想させるような刺激的な内容は、広告が本来伝えようとしているメッセージから注目を吸い取ってしまう。多くの場合、効果的なのはセックスそのものを連想さsる内容そのものというよりも、注目効果。


■ごく普通のひとびとが作る広告やコマーシャルには、モデルもなく、私たちと同じ普通の人が出演しているためl、自分たちと結びつけ、親近感を抱きやすい。さらに、ごく平凡な人々をみていると、自分も誘われているような感覚、ブランドに歓迎されているような感覚を覚える。



□無意識が購買に与える影響は、意識以上に大きい。


□この前の「刺さる広告」で主張されている、COPの中にこのニューロマーケティングを取り込むことでかなり効果的な広告を展開することができるのではないだろうか?


A/Bスプリットテストによる検証とともに、脳までも解明して、効果のある方法を検証し、それを実行し、さらに懸賞し修正する。