今日、台所で麦茶を飲んでいると
母親が帰ってくるなり
「還暦のお祝いしてもらったー!!!」とおたけびを上げながら
嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ねてた。
なんでも職場で還暦のお祝いでケーキとスパークリングワインと
花束と記念品(名前入りのワイングラス)をもらったらしい。
ハイハイよかったねー。と適当に返事をして
部屋に戻り、インターネッツをぽちぽちしていると
母親がハイテンションで
「ねぇねぇ、写真撮って!!!」と部屋に乱入しスマホを渡してきた。
面倒くせぇなぁ。と思いながらリビングに行くと
既にもらってきた品々がテーブルにセッティングされてた。
よほど嬉しかったのか
満面の笑みで年甲斐もなくブイサインでポーズを決めている。
連続で10枚くらい写メを撮ると、すかさずチェックされる。
「このアングルは~」だのなんだの難癖付け始めて再度撮るように促された。
さらに7枚くらい写メを撮り、スマホを返し、
風呂に入った。
風呂からあがり脱衣所で髪の毛を乾かしていると
母親がまたもや乱入。
「グラスにワイン入れたから記念に撮って!」と言いやがる。
その時私は真っ裸だったが、
完全にスルーされた。
おそらくこれは普段から風呂上がりにマッパでうろうろしている事が
悪いんじゃないかと思う。
「もうやださっきいっぱい撮ったじゃん!面倒くさい!!」と言い放ち、服を着て
飲み物を飲みにリビングへ行くと
安いワインを入れたグラスを片手に、
ニヤニヤしながら母親が自撮りしていた。
しかも、何故か盛装して、
化粧までし直している・・・。
そこまで嬉しかったんか・・・。
この人、なんていうか、
よっぽど祝ってもらった事ないんだろうな・・・。
と、若干心配になり、呆然としていると
「やっぱり自撮り難しい!アンタ撮ってよ!!」とスマホをよこしてきた。
そこからは無言で撮影開始。
多分20枚位、写メ撮らされた。
もう拷問。
名誉のために言いますが、
私は還暦祝いに弟たちと話し合って決めた記念のプレゼントを渡して、
ディナークルージングに行ってきたんだよ・・・。
「もう撮影会おしまい!!!」と半ばスマホを投げつけるように返すと
母親が「まさかお祝いしてもらえるなんて~!職場の人から嫌われてると思ってた~!」と
衝撃的な一言を・・・。
お母さん・・・。
お仕事お疲れ様です・・・・。
でもこれ以上写真は撮らない。