【撮影 里中李生】インスタグラムより。
退廃的な作品を見て、その作品がある水準を越えていて個性的なら、作品ではなく作者に興味が沸くもので、作品から元気をもらえることはない。
もし、退廃的エロス作品から、感動、共感、興奮を得られる人がいるなら、そんな人間はとても多いが、彼ら彼女らは死を意識しているか、もうすぐ死ぬか、病んでいるかの何れかだ。
あまりにも健康的で楽しくて、退廃作品を物色する人間がいても、それは傲りという病であり、肉体は健康でも、精神はやはり腐敗しかけている。
退廃作品は、その芸術性で人々を救うことはほとんどない。
それを買うものは、作者の才能や名声を買い、また売ることを目的にしているに過ぎない。
ゴッホの『ひまわり』はゴッホの名がなかったとしても、本物のひまわりがない時に壁に飾れる。