こちらでは、病気になった患者の家族という立場から、その闘病生活についてお伝えしています。
同じような、親や兄弟に患者さんがいる方に向けて、その心にほんの少しでも寄り添えるブログになればと思い、書いております。



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前回のこちらの記事からの続きです。
よろしければ、続けてお読みくださいね。










(母の記録より)

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2010年7月16日(金)

16時から
○○先生(手術担当の先生)のお話
その前、○ちゃん(私の同級生の看護師さん)
にお風呂入れてもらう
「気持ちよかった?」ときくと
頷く

水頭症の手術は
23日(金)13:30から
3時間ちょっと

水頭症が進んでいるとのこと
それが原因で意識が
はっきりしなかったことが分かった
きっとその手術をすると
先が見えてくるだろう!!


7月17日(土)
14:30に来たら
○ちゃん(父のいとこ)が
お見舞いに来てくれる♡
病院前の喫茶店でお茶飲んで
おしゃべりする
戻ってきたらなんと○○(父)がいない
「ウェッホ」という咳が
廊下の向こうで聞こえた、と
○(私)の言った通り、
車いすのリハビリ中
車いすで、首をうなだれた○○(父)
結構目を覚ましている


7月18日(日)

17:30 看護師さんが
「○○さーん、こんばんは」と言うと
小さな声で「こんばんは」と言う!
びっくり
今日は色々返事をしてくれて楽しい♪
「今日○(私)自動車学校行ってきたんだよ」
と言うと
目を見開き○(私)のことを
びっくりして見る


7月19日(月)

車いすのリハビリ
終わったところだった
○ちゃん(父のいとこ)からの
お花を見せると
じっと見ていた(花瓶を持って)
△さん(父の趣味仲間)からの
メールを読むと、
目を見開き喜んだ顔をする
携帯を持たすとなんと!
自分でボタンを押して開けた!

(そうだ、当時はまだ、
ほぼ皆ガラケーだった)

扇子を渡すと、高速で上品に
自分で扇いだ!


7月20日(火)

寝てる
起こしても起きない
事務の人が(部屋に)入ってきて
大声で話してたら
目が覚めたみたいで
こっちの方気にしてたから
領収書見せたら
目をパチと開いて見て
「大丈夫だって」と言うと
「あーそう」みたいなことを言った!
あとは何話しても無言
「帰るね」とほっぺ持って
近くで話し掛けたら
「はいよ」「いいよ」とかしゃべった


7月21日(水)

部屋にいないと思ったら、
車いすにのってナースステーションに
40分間座っている練習
初めの10分くらいは
頭を持ち上げていられるらしい
今日はだいぶ協力的にしてくれたと
リハビリの先生


7月22日(木)

(私が書いた記録です)

車いすでナースステーションにいて
病室に連れてきてもらう
○くん(彼氏)と一緒に行く
○:お久しぶりです
父:お久しぶりです(小声で)
私:今日ゼリー食べた?
父:食べてない(嘘だ!)
私:今日結構起きてるよね
父:・・・す・・・s(ズルズル

鼻の管とってて、鼻水ズルズル
→ティッシュで自分で拭こうとする
タオルケットを自分でかけ直そうとする


7月23日(金)

13:30~16:30
水頭症の手術
あとは、感染症が起きないように
するとのこと
手術後、動く(痛いのか)


7月24日(土)

今日は○(私)の誕生日
CT取りにいってる
帰ってきてシーツを換えてもらうと
目を覚ましたので
「今日○(私)の誕生日だよ」と言うと
目を見開いておどろいた顔をする
「何歳だと思う?」ときくと無言。
看護師さんが「おはようございます
と言うと、
目をつぶったまま小さい声で
「おはようございます」という


7月25日(日)

おむつを替えてもらうところ
目を覚ましている
私を見ると体を起こそうとする
何か言いたそうにしているが
声にならない
顔をしかめて
痛そうな顔をする


7月26日(月)

○(私)がちょっと先にきてた
リハビリが終わったところだ
○(私)のことを先生が
「この人誰ですか?」ときくと
「△△(苗字のみ)・・・」と答える
名前でしょ!

17:30ごろ○○先生(手術の担当)回診
「こんにちは」と名前が言えた
これだけ短期間で
反応が良くなっているので
リハビリの病院に行くと
もっと良くなると言われる
ケースワーカーから
連絡がいくと思うので
そろそろ転院先を探し始めるらしい。


7月27日(火)

10時まえ
目がぱっちり開いていた
「おはよう」というとサラリと
「おはよう」と答えるじゃないの
「先生がね、昨日ね」と言うと
眉毛を上げて
目を見開いて頷く


7月28日(水)

(私が書いた記録です)

(大学の)テスト→教習所帰りに寄る
今日は声をかけると目覚める
最後のテストだということと
教習所行ったことを話す
教習所のことはびっくりして聞いている

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それまで車の免許は
いつか取りにいこうと思ってましたが、

父が倒れてから
なんだか「取らなきゃ!」
という気持ちになって、

この時、
教習所通いの日々を送ってました。


私がそんな決意をするとは
思わなかったのでしょう、


教習所に通っていることを話すと、
父はいつも同じように驚いていました。



現在でもそうですが、
父は昔の記憶は結構残っていて
最近の記憶はあまり残ってないのです。


日時・季節感覚もあまりなく、
夕方なのに朝御飯を食べると言ったり
自分や私の年齢も
とても若返ってしまうことがあります。



今ではそれも慣れましたが、

初めはそうやって
記憶がなくなっていたり
混ざっていることが
すごく悲しかったです。


父は悪くないのですが。
というか、誰も悪くないのです。


誰も悪くないからこそ、

どこに
この辛さを向ければいいのか分からず、

やり場のない虚しさを
いつも持ってました。



<続きます>