文化祭まで:あと3日
「智っ!どこいんだよ?」
「大ちゃーん!出てきてー!!」
「大野くん、出ておいでー!」
大野を除くクラス全員が学校中を探し回っている。
ほとんどのクラスが楽しそうに準備を進めている中、異様な雰囲気を放っている。
「相葉さんのせいだからな!」
「えっ、オレ?!元はと言えばにのがさ!!」
「俺は何もしてねぇよ!」
二宮と相葉はケンカしながら探している。
なぜこんなことになったのか。
それを知るためには、少し遡る必要がある。
「ねぇ、1回通してやってみない?」
演出担当のこんな一言にクラス中が乗り気になり、劇を始めから最後まで通してやってみることになった。
「通してか~、緊張するね!」
「まぁここまで通したことないって方がおかしいと思うけどな」
「服はこのままでいいのかな?」
という大野の問いかけに、
「いいよっ!着替える時間もったいないしね」
と、演出担当が答えた。
「あっ、二宮くんは出番まではちゃんと見ててね?演出担当なんだから!」
「はぁ?それはお前だろ、俺はただの手伝いだよ」
「同じようなもんでしょ?じゃ、よろしくね~」
「はぁ~…なんでこんなことに…」
「ふふっ、にののおかげでみんな上手くなったし、感謝してるよ?」
「…向いてねぇんだよなぁ…」
「そうかなぁ?
…ところで、大分打ち解けたみたいだね」
「ん?あー、まぁ意見言い合ったりしてるしな。…なに?妬いてんの?」
いたずらっ子のように笑いながら言った言葉は、本人にとっては冗談のつもりでも大野にとっては図星だった。
「そっ…!そんなわけないでしょっ、確かにちょっぴり寂しいけどさ~」
顔を真っ赤にさせ、明らかに動揺している。
「…ふーん?」
そこに、相葉が爆弾を投下する。
「大ちゃん耳まで真っ赤だよ?ほんとは図星だったりして~!」
「そんなわけねぇだろ、なぁ智…?」
二宮がそう言いながら目をやると、
本当に耳まで真っ赤にして目を見開いてる大野の姿があった。
「…智?」
「…っ!!やっ、な、何でもない、本当何でもないから!」
「何でもないって…明らかにおかし…」
「おか…!おかしくなんてないもんっ!」
そう言い放ち、いきなり立ち上がった大野はそのまま教室を走り去ろうとした
「おいっ、智?!待てって!」
二宮の呼びかけに1度立ち止まったものの
「…ごめん、ちょっと1人にさせて…?」
そう言って行ってしまった。
普段大人しい大野のその行動に、クラスメート達は驚きの色を隠せない。
「ちょっと…二宮くん、相葉くん!大野くんどうしたの?」
「オレ達にも何がなんだか…」
「ごめん、ちょっと1人にさせてやってくんねぇ?俺らで探してくるからさ。」
「…わかった。あんまり遅いようなら私たちも探しに行くからね?」
「あぁ。頼むよ」
「じゃ、相葉さん行くぞ」
「えっ、う、うん!」
未だに混乱している相葉をつれ、大野を探しに出た。
"…智…泣きそうだった…?"
