私のご先祖様が拝んでいた水場は
今は主人が拝んでいます
半年程前、このたもとで農道の橋を作り直すために
工事をしていました
なんとなく胸騒ぎがしました
【この胸騒ぎのときは、神事をしていたおばあちゃまたちからのメッセージです】
川のたもとに行ってみると
助けてを求めているような大きな樫の木と
焦点が合いました
『この木を助けなきゃ』
工事業者を調べ電話をし
『あの木を切り落とさないで欲しいんです、移植するまでお願いします』
と話すと
『切ったらいかん木だって？ わかったよ』
と快く待ってくださることになりました
主人が見て
『難しいかもしれないよ』とポツリ
もう木が腐りかけているとのことでした
主人は何とかこの樫の木の命を守ろうと
大きな株から小分けされている子株を２つ連れて
畑に移植することにしました
大きな樫の木自体は残念ですが
腐ってしまっていたので
祝詞をあげ お礼を伝えました
それから半年が経ち
一番近くにあった子株は
新しく芽を出すことはありませんでした
ところが
その腐った木から ほんの少し離れて
なんとか株分かれしていた子株に
新しい葉が沢山 出てきました
この樫の木は長い間
あの川で踏ん張り、土壁が崩れないように守ってくれていた木でした
白蟻に食べられつつも
台風や土砂崩れからも
必死に戦い、立って守っていたことを考えるだけで
胸がいっぱいになりました
新しい橋を作るために河川工事が必要とのことで
元にいた場所にはいれなかったけれど
ちゃんと分身である子株を残してくれていました
そしてご理解いただいた業者さんのおかげで
工事が終わったら
新しく出来た橋の近くに移植させて頂くことになりました
小さな川でどっしりと守っていてくれた樫の木が
世代は変わるものの
また見守って下さることを嬉しく思うとともに
私のこの不思議な力が
もっともっとお役に立てるように
身を引き締めて頑張ろうと思った出来事でした
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