ふあふあ、ふあふあ
空に浮かぶ雲がとてもきれい。
私は学校帰りに、道端で立ち止まって空を見つめた。
青い青い空にぽっかりと浮かんでる雲は、
綿あめみたいに見える。
手にとって食べることも出来ちゃいそう。
もっと空をゆっくりと見たくて、私は学校の近くにある裏山に
行くことにした。
さわさわ、さわさわ
裏山についた。
風が気持ちいい。
私は緩やかな斜面に寝転んで、
手を思いっきり広げて、
空と一体になっている気分を味わった。
ああ、幸せだなあ。
今日は宿題もないから、のんびりとここで過ごそう。
…私は今年で小学四年生になった。
危なっかしくておっちょこちょいで、
みんなから「なんにもできないね」って言われちゃうけど、
でも、何がダメで何が大事か、それくらいは分かる。
勉強はからきしできないけど、仲良しの友達がいて、
家族がいて、大好きな犬のポポがいて。
それで充分だと思うんだ。
でも…最近なんだかむにゃむにゃした気持ちに襲われて
何も手につかなくなったりする。
すべてのものをバーンってぶち壊したくなる。
分からないや。
分からない。
私は一体何なんだろう。
「わかる?」
私は空に向かってそうつぶやいた。
空は何も答えないでただ雲を滑らしている。
私はゆっくりと目を閉じた。
続く