9月最終日曜日のこと。「パラナ幼少お話大会」の審査員をやって参りました。
(*パラナ州はサンパウロ州のすぐ南に位置する州)
「お話大会」とはあくまでも「話す」ことを競うものなのですが、童話や物語に加え、作文も読むのです!
審査基準に「内容」は問わないとのこと。これまで、日本、シリアでも「スピーチコンテスト」をやってきましたが、「お話」と「スピーチ」は別カテゴリーで行われます。
「何と!ざっくりな!」とも思いましたが、日系社会で伝統的に行われてきた、この「お話大会」。
日系社会初心者の私。「何かの意図があるはず!」先ずはここの「お話大会」の背景を知らなければ!文脈を知らなければ!ブラジルに来てから、2世世代の高齢者の方に心奪われることが多かったのですが、この日というこの日は4世、5世世代の子ども達の熱弁ぶりに何度も琴線が揺れに揺れ、胸から熱いものがこみ上げる瞬間が続きました。
「ブラジルを担う皆さん」「よい日系ブラジル人」という言葉が印象的でした。
当たり前のことですが、「ああ、子の子達はブラジルの未来を背負ってくんだな。」と思うと、不思議な気もしました。4,5世代の子ども達は歴としたブラジル人なのです。
その一方で「震災」の話に触れ、『日本語を学ぶことで、「日本人」としての精神も学び、いい日系ブラジル人になりましょう!』というお言葉も心に残りました。
先ずは幼児組(5歳以下)からスタート!
とにかくかわいかったとです!「くん・ぽん・わん」という題でオノマトペを元気いっぱい話すAちゃん。これでもう、心奪われ、6~7歳部門へ移りました。
皆、とにかく、「ここ、一番!」のお洒落をしているので、さらに心を打たれました!
下の写真の7・3分けの男子!はつらつとした元気のいい話しぶり!ちなみに彼は4人兄弟で全員、スーツに7・3分けでありました。もれなく賞を各部門で持っていったS兄弟。
以下、印象に残った「お話」
・「ぼくの人生」を話す男の子。生年月日を見ると、2003年・・・いやはや、ついこの間ではありませぬか!「人生かあ。」日本語で語る人生8歳の人生。
・「男らしい男」という題で「外見より中身が大切です!」と力いっぱい話した12歳の男子。
・「笑顔は健康の源です。皆さん、笑いましょう!」とまさに溌溂と話す女子、13歳。
この日、がっと心を掴まれたのは、歴史と彫刻を愛していると見えた15歳の男子の「北村西望と平和記念。」
長崎の平和記念像を作った彫刻家の話でした。恥ずかしながら、北村西望を知らなかったのですが、彼の熱い語り口調にどんどん引き込まれていきました!!彼のお陰で、新しい知識を得ることができました。
発音やイントネーションが上手とかより、やはり「心」だなと痛感しました。「心、魂」のこもったお話が「心」に響くものですね。
そして、「出稼ぎ帰り」子ども達が多く参加しており、日本で生まれ育って、2008年のリーマンショックを機に帰国した子ども達が多かったことも印象的でした。将又(はたまた)、105名の日系人の中でも純粋に日本語が好きで勉強している生粋のブラジル人も3名ほどいて、胸が熱くなりました!
以上、9時から17時まで、びっちりと堪能させていただきました。カラオケ大会より時間は短かったです(笑)
(「10週分ののど自慢♪」http://ameblo.jp/satomincafe/entry-11002221929.html )
「日本語」が脈々と流れている事、今日しかとこの目で生き証人として、見ました!
勿論、とにかく「日本語」を暗記した子どもが大半で、普段は「ポルトガル語」を話す彼ら。
でも、彼らにとっての「日本語」「日本」があること、いろんな形でそれぞれの世界に存在していることが見てわかりました。
これは「日本語」を学ぶ学習者、みなに共通することです。
日本でもシリアでもインドネシアでも、ここでも。
そして、審査員席に運ばれる飲み物が「コーヒー」なのも「ブラジル」な感じでありました。
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とてつもなく、余談ですが、最近またもや「ウッチャンナンチャン」にはまっている私。
「夢で逢えたら」からのコントを見ています。「You tubeに感謝!
(シリアじゃネットが家で使えるなんて考えられない!使えたとしてもダイヤルアップで、速度は遅いので、You Tubeが見れるなんて、夢のよう!さすが先進国ブラジル。でも、シリア時代はそれは普通でネットがないなら、ないで十分でした!何の不自由はありませんでした。メールしたけりゃ、ネットカフェに行けば、いい事ですから♪)
懐かしいし、本当におもしろいのです!!
「夢逢」なんて、20年も前なんですね~。いやはや、今でもおもしろい!
あの頃、部活から急いで帰り、ウッチャンナンチャンの番組をTVにかじりつくように見ていた時の頃を思い出し、またもや「諸行無常」を感じ、切なくなっています。私の青春!
1年に一回くらい、ウッチャンナンチャンのコントが見たくなる時期が訪れます。
ほかには、向田邦子のエッセイ、短編小説にも嵌ってます。
ページを進めるごとに、昭和一桁生まれの彼女の生きてきた時代を羨ましくなります。
今は、インターネットが普及して、TVを見ることも減り、TVのために自転車を一生懸命こぐ事もなくなりました。便利になった一方で「失われたもの」もあるなあと90年代と2000年~今を比べて、ほとほと感じました。あの頃は皆が同じものを見て、共感してたように思います。
どっちがいい悪いは言えませんが、今のほうが、何だか「切ない」ことだけは確かです。
ブラジルの日系社会も移りゆく。
でも、変わらないものもある。
近くの大都市ロンドリーナで売られているお饅頭。餅、かりんとうもあります。
ブラジル生活も4ヶ月目に、突入です。



