父を無事に天国へ送ることができました。



普段は父と離れて暮らしていて、

生活スタイルも全く別であるのに、

今回は私がキーマンになったというか。。



弟が面会へ行った時、

「終末期せん妄があるので、本人の好きなものを

食べさせてあげて下さい。」

と、看護士さんから指導がありました。



ちょうど、父の病院へ向かう高速道の運転中に

連絡をもらい、

弟と入れ替わりで病院に入りました。


父は浅い呼吸で寝てるから、1時間ほど待機して

YouTubeでヒーリング曲をかけてたんだけど


目を覚ましたら、手を上げてゴソゴソ探るので

「なに?なに?」

と聞いたら

「ボリューム下げて…」

だって。



「水のむ…」

と言うから、手をつないで起こしたんだけど

握る手の握力はいつもと変わらず強かったな。


で、ここからは私の一人相撲みたいな感じで

昔の父の話。


家の中ではパンイチで茶色い腹巻きしてたこと。

S&Bのカレー粉から一緒にカレーを作ったけど、

子どもにはマズいカレーになってしまったこと。

私が大学生の時は夜遅いと、家に鍵とチェーン

までかけられて、なかなか入れてもらえなかった

こと。




「最後に好きな物食べていいって。

下のローソンは果物はオレンジ、パイナップル

あるよ。アイスは一通り揃ってる。」

と言うと

「アイスクリーム…」

と返事があるので、買いに行って

看護士さんに付き添ってもらって

食べてもらうことができました。


看護士さんが大きな声で

「ひっさしぶりの食事だねぇ!

なんとハーゲンダッツだよぉ!

おいしいねぇ!」

て、大仰に言うものだから父はへへっと

笑ってたよ。


眠い時の赤ちゃんみたいに、食べながら目を

つむってしまうから、看護士さんが

「めぇ開けてぇ!!」て、

これまた元気に。


ミニカップ、四分の一ほど食べたかな。



手を貸して横になると

「みずのむ…」

て言うものだから、動かしにくい足を私が

引っ張って、手を握って起きてもらって、

水飲んで、

また横になると

「おちゃ…」

と言うからまた起こして。



このくだりで十分スキンシップがとれて

良かったな。




実家へ行き、眠りについて1時間程。

病院から連絡があり、私と母と弟で向かいました。

心拍計る機械が「ピーーーーー」って。

病院は「具合が悪い」って電話で言ってたのに、


「ゼロになってるがな。」

って、思わずツッコミしたよ。



で、そこからは葬儀の電話は弟がしてくれた

けど、彼の仕事の都合で


葬儀の打ち合わせ。葬儀後の食事の段取り。

共済への連絡。

など私が動くことに。

葬儀屋さんの書類作成時間には、

安置室で父と私一人がいる時間もたくさん

与えられたので、心落ち着けてお別れできました。


そうして父は、骨壷に入って家に帰ることができました。


実家では母の隣で寝てるけど

「あなたのイビキがお父さんとそっくり。」

だって。

いや〜〜んチュー女の子なのにぃぃ。




これは父が庭に植えたブルーベリー。まだ小さい苗木なのに、立派な実が。

入院中頃の父に画像見せたら「食べてごらん」

て言うから、母と二人でもらいました。

甘くて美味しかった。

父に報告したらこれまた笑ってたわ。




明日は母と、市役所で申請書類格闘戦です。。。